「梅雨」の語源や由来について解説します
2018/01/03
毎年6月になるとじめじめした季節が続きますよね。
でも、そもそもこの「梅雨」って何なの?
漢字は意味も表すけど、「梅」って雨とどういう関係があるの?
「梅雨」って外国にもあるの?
などなど、疑問に思っちゃいますよね。
分かりやすく解説します。
「梅雨」の語源や由来は?
梅雨の雨は、梅にとって恵みの雨になります。
この季節に雨が降ることで、梅の実は大きく膨らんでいきます。
ところで、「梅雨」はなぜ「梅の雨」と書くのでしょうか?
「梅雨」とは、6月~7月中旬、中国の長江下流域から朝鮮半島、日本列島(北海道を除く)に見られる雨期のことをいいます。
それほど雨足の強くない雨が、長い期間にわたってて続くのが特徴です。
「梅雨」は、東アジア特有の、いわば雨期に相当するもので、「梅」は実は東アジアにしか存在しない植物なんです。
「梅雨」の語源はやっぱり中国?
語源はやはり中国です。
ただし、その語源には、いくつかの説があります。
- 「梅の実が熟する時期に降る雨」という意味で、「梅雨(ばいう)」と呼んでいた
- 「カビが生えやすい時期に降る雨」という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたものが、カビでは語感が良くないので同じ読みで季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になった
ワタシ的には2つ目の説が興味深いですね。
「梅雨」の由来 日本では?
「梅雨」という言葉は、江戸時代に日本へ伝わり、その頃から日本でも「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになったと言われてます。
その日本でも、「梅雨(つゆ)」と呼ぶようになった由来には、いくつかの説があります。
- 「露(つゆ)」から連想されるようになった
- 梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連づけられるようになった
- カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想されるようになった
さあ、ホントのところはどうなのでしょうか。
中国や日本の説がどれであれ、我々の知る「梅雨」は、東アジア特有のもので、「梅」は東アジアにしか存在しない特別な植物なんですね。
それを考えると、中国と韓国と北朝鮮と日本はもっと仲良くしないと…。
まとめ
比較的天気の良い日が続いてから、比較的雨が多く、日照時間が少ない時期に突入するまで移り変わりの時期が5日間程度あり、その5日間の真ん中の日を梅雨入り日としています。
梅雨入りも梅雨明けも、各地方気象台の観測結果と1週間後までの中期予報を組み合わせて決めています。
そして、太平洋高気圧が夏にかけて強まり、気温が高まるにつれて「梅雨前線」は衰え、待望の「梅雨明け」となります。
この間約1か月半ですが、東アジアにしかない「梅」をはじめとする植物にとっては実りの雨となる大切な時期です。
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