さつまいもダイエットの効果は?なぜ痩せる?やり方とおならについて
近ごろ何かと話題のさつまいもダイエット。
ストレスフリーなダイエットとして、注目が集まっています。
さつまいもダイエットとは、1日の食事のうち1食の主食を、ごはんやパン、パスタからさつまいもに換えるというものです。
でも、さつまいもには甘味もあるし、炭水化物が含まれているのに、本当にこれだけで痩せる効果が期待できるのでしょうか。
調べてみました!
さつまいもダイエットの効果は?なぜ痩せるの?
さつまいもダイエットの効果
さつまいもダイエットの主な効果は、次のとおりです。
腹もちが良く腸内環境を整える
さつまいもには「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」という2種類の食物繊維を含んでいて、特に、胃の中に入ると水分を吸収して何倍にも膨れ上がる性質がある「不溶性食物繊維」を多く含んでいます。
そのため、さつまいもを食べるとお腹を膨らまして満腹感を感じやすくなるので、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、不溶性食物繊維は、胃の中に入って何十倍にも膨れ上がることで便の量が多くなるために腸を刺激して腸の働きが活発になり、便秘を解消することができます。
こうした不溶性食物繊維の効果は腸内環境を整えるため、腸の働きが活発になって代謝が上がり、カラダに溜まった脂肪が燃えやすくなるのです。
一方の水溶性食物繊維は、コレステロール値を下げる効果、また、ナトリウムを排出する作用もあり、体内に吸収される塩分をコントロールする力があります。
そのため、血圧を下げる効果も期待できます。
ヤラピンの効果でお通じが良くなる
さつまいもの注目成分として「ヤラピン」があげられます。
ヤラピンには、胃の粘膜を保護する働きがあるとともに、腸のぜん動運動を促し、便を柔らかくし、排出しやすくする働きもあります。
食物繊維の働きとあわせて、ダイエット中に陥りやすい便秘を防ぐ効果あります。
血流を良くして代謝をあげる
さつまいもには、ビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは毛細血管を広げ、血液をドロドロにしてしまう成分が血管に流れるのを防ぐ働きがあるため、血流が良くなり、代謝を上げることができます。
余分な塩分を排出してむくみを解消する
塩分を摂り過ぎてカラダに余分な塩分がたまると、そのたまった部分の塩分濃度を下げようとして水分が集まるため、カラダがむくんで体重以上に太ってしまいます。
そんな余分な塩分によるカラダのむくみを解消するには、さつまいもにたくさん含まれている「カリウム」が効果的です。
ダイエット以外の効果も
その他、さつまいもにはビタミンCも多く含まれていますので、ビタミンEとあわせて、この2つのビタミンによる美肌効果が期待できます。
また、ビタミンCによる免疫力の向上や、ビタミンEによる抗酸化作用によるアンチエイジングも期待できます。
また、ビタミンB群も豊富に含み、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸と、非常に優秀なビタミンが多く、これらは糖質の分解を助け、脂質、糖質、タンパク質の代謝に働くもので、ダイエット中には重要あ栄養素となります。
ちょっと気になる「甘さ」~けど大丈夫
ただ、ちょっと気になるのがさつまいもの甘さ。
さつまいもに含まれる糖質の量を他の食材と比較すると次のとおりです。
食材 | 糖質(100gあたり) |
さつまいも(蒸し) | 27.4g |
じゃがいも(蒸し) | 17.9g |
フライドポテト | 29.3g |
ごはん(白米) | 36.8g |
お赤飯 | 40.7g |
食パン | 44.4g |
うどん(ゆで) | 20.8g |
※ 日本食品標準成分表(文部科学省)をもとに作成
こうして見ると、確かにさつまいもに含まれる糖質の量は、少ない部類ではないと言えます。
ただし、さつまいもには先にご説明した「水溶性食物繊維」が含まれています。
水溶性食物繊維は、胃の中に入ると水分を吸収してゲル状になり、胃の中にある食べ物を包み込むような状態を作りだします。
その結果、胃の中の食べ物の移動がゆっくりになり、消化吸収に時間がかかるようになるため、糖質の吸収にも時間がかかるようになります。
そのため、血糖値の上昇が緩やかになりカラダに脂肪がたまりにくくなるので糖質が多くてもダイエットできるのです。
さつまいもダイエットの効果的なやり方は?
さつまいもダイエットの方法は、
主食の代わりに蒸した「さつまいも」を食べる
だけです。
ごはん茶碗1杯は約150gですので、この代わりに食べるなら、蒸したさつまいも150gだけで結構です。
働いている方ですと昼食時にはムズカシイでしょうから、朝食時か夕食時になりますよね。
消化に時間がかかってしまう食材ですから、出来れば朝食時がおすすめです。
朝、蒸かすのが面倒な方はコチラもどうぞ。
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さつまいもダイエットに役立つレシピ
いくらダイエット効果があるといっても、蒸かしたさつまいもをそのまま食べることを数日続けていると飽きてしまいます。
そのために、ときにはちょっと変化を付けてみるのもいいでしょう。
さつまいもココア
蒸したさつまいもを、ココアに付けて食べます。
時間がないときの朝食にピッタリです。
さつまいもは冷ましてから食べた方がおいしく食べられます。
材料(1人分)
- さつまいも…適量
- 純ココア…少々
作り方
- さつまいもを蒸します
- それをココアにつけて食べます
さつまいもごはん
材料 (4人分)
- 米…2合(360cc)
- 水…400cc
- だしつゆ…大さじ2
- さつまいも…150g
- 黒ゴマ…少々
作り方
- さつまいもを皮ごと1㎝角程度に切ります
- 炊飯器に、洗った米、水、だしつゆを入れよく混ぜ、30分以上浸しておきます
- 2. の上に 1. のさつまいもをのせて、普通のごはんと同じように炊きます
(さつまいもは、お米に混ぜ込まずに上に乗せて炊くと米全体がふっくら炊き上がります) - 炊き上がったら器に盛って黒ごまをふります
さつまいもヨーグルト
蒸したさつまいもを、ヨーグルトに混ぜて食べます。
お好みでハチミツを入れると食べやすくなりますよ。
材料 (1人分)
- さつまいも…適量
- ヨーグルト…少々(食べる分)
- ハチミツ…適量
作り方
- さつまいもを1本蒸して、冷めたら1㎝角以下にちいさく刻みます。
(食べる分以外は冷蔵保存しておきます) - ヨーグルトにハチミツを入れます。
- 2. に 1. を適量入れます。
実はコレ、ワタシが一番好きなさつまいもを使ったレシピです。
さつまいもダイエットって、おならは出ないの?
さつまいもダイエットの効果はわかっていただけたと思いますが、でも、さつまいもを食べると、「おなら」が出やすくなるのではないかと、ちょっと疑問ですよね。
まず、さつまいもを食べるとなぜ「おなら」が出やすくなるのか説明します。
普通、食べたものは胃や小腸で分解され、大腸に送られたのち、便として排泄される仕組みになっていますよね。
そして、お話ししてきたとおり、さつまいもに含まれる不溶性食物繊維は、胃の中に入って何十倍にも膨れ上がることで便の量が多くなるために腸を刺激して腸の働きが活発になり、便秘を解消することができますが、大腸に送られる消化残渣も多くなります。
この消化残渣を、腸内に棲む微生物が栄養源にしながらガスを発生させるのです。
このガスが「おなら」なのですが、正体はといえばメタンや炭酸ガス、水素などが成分で、本来臭わないものなのです。
ただし、逆の見方をすれば腸が元気に動いている証拠でもあります。
さつまいもを食べて「おなら」が出ても、悪臭でなければ問題ありません。
まとめ
さつまいもが、いくらダイエットに良いといっても、食べ過ぎは肥満のもとになります。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
さつまいもダイエットは、あくまで主食の代わりに食べるということを忘れないでくださいね。
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