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ノロウイルスの症状は?食中毒は冬に多発!予防のポイントについて

      2018/05/24

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毎年冬になると感染が拡大し、集団感染が問題になるノロウイルス。

ノロウイルスに感染すると嘔吐や下痢などのつらい症状が現れ、特に子どもや高齢者は重篤化することがありますので注意が必要です。

特に最近では、飲食店でだけではなく、家庭で料理する人を通じて感染するケースも増えています。

ノロウイルスの症状や感染原因、予防のポイントなどについてお伝えします。

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ノロウイルスの症状は?

まず、食中毒について理解しておく必要があります。

食中毒とは、食事が原因で消化器に異状を起こす病気です。

それぞれ原因によって「細菌性」「ウイルス性」「自然毒」「化学性」などに分けられます。

主な食中毒

  • 細菌性食中毒...カンピロバクター、腸管出血性大腸菌など
  • ウイルス性食中毒...ノロウイルス、ロタウイルスなど
  • 自然毒食中毒...フグ毒、毒キノコ、トリカブトなど
  • 化学性食中毒...洗剤、農薬、有機水銀などの化学物質

症状としては、下痢やおう吐などがよく知られており、これらの症状によって脱水症状を起こします。

年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、そのうちの約7割は11月から2月にかけて発生しています。

ノロウイルスに感染するとどういう初期症状がでるの?

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛、微熱などを起こします。

感染すると24~48時間ほどの潜伏期間のあと、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現れます。

多くの場合1~2日程度で治癒し、後遺症もありません。

感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状にとどまる場合もあります。

ただし、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすく、特に子どもや高齢者は重篤化することがありますので注意が必要です。

また、ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られるので、予防対策が重要になります。

ノロウイルスによる食中毒はなぜ冬に多いの?

冬場に多い原因は?

食中毒はさまざまな原因によって引き起こされますが、そのほとんどは細菌性とウイルス性です。

カンピロバクターなどの細菌は高温多湿を好んで増殖するので、細菌性食中毒は、梅雨や夏の時期に多く発生します。

一方、ノロウイルスなどは低温や乾燥した場所で長く生きることができるため、冬場に増加するのです。

感染経路はどうなっているの?

ノロウイルスの感染のほとんどは、手指や食品を通じた経口感染(口からウイルスが入ることによる感染)であると考えられています。

主な感染経路は次の5つです。

  1. 人同士の接触によって人から人へ飛沫感染する場合
  2. 感染者が製造や調理をすることで、汚染した食べ物を食べた場合
  3. ウイルスを保有している二枚貝を生あるいは十分に加熱せずに食べた場合
  4. ノロウイルスに感染した人のふん便や吐物に含まれるウイルスが手などを介して感染する場合
  5. ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道などの水を消毒せずに飲んだ場合

この中で近年増加しているのは、2の食品取扱者を介して感染するケースです。

飲食店に勤務している人はもちろんですが、家庭で調理を行う人も充分注意しましょう。

ノロウイルスに感染したときの対応は?

ノロウイルスの感染が疑われた場合は、自己判断で下痢止め薬などを服用しないようにして、直ちに最寄りの医師に相談してください。

下痢止め薬は病気の回復を遅らせることがありますので、必ず医師の指示に従ってくださいね。


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ノロウイルスによる食中毒の予防のポイントは?

ノロウイルスを予防するポイントは次のとおりです。

調理する人の健康管理を十分に行う

普段から、食べものの状態や家族等の健康状態には充分注意し、万が一、症状があると思われるときは、食品を直接扱う作業をしないようにしましょう。

作業前にしっかり手洗いをする

基本ですが、手洗いを徹底することが重要です。
特に、調理をする前やご飯を食べる前などは、しっかりと手洗いをしましょう。
指先だけでなく、指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲などをしっかり洗ってください。

食品を加熱処理する

食品の加熱も重要です。
一般的にウイルスは熱に弱く、加熱処理をすることでウイルスの活性を失わせることができます。
ウイルス感染の可能性のある牡蠣などの2枚貝や魚介類は、中心部が85~90℃になる状態で90秒以上加熱するようにしましょう。
また、調理器具などに対する消毒も重要です。
ウイルスの付着した食器や箸などからの感染例などもありますので、調理器具などの洗浄や消毒についても必要に応じて行いましょう。

二次感染を予防する

上記のような予防対策も重要ですが、万が一感染者が出てしまった時は、ノロウイルスの感染を広げないために、「二次感染」への対策も大切になります。
二次感染を防ぐためには、次のことを徹底しましょう。

食器やリネン類などの消毒
  • 感染者が使用したものや、おう吐物が付着したものは他のものと分けて消毒する
  • 食器などは、食後後すぐに塩素液に浸して消毒する
  • カーテンや衣類、ドアノブなども塩素液などで消毒する
  • 洗濯は、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いし十分にすすぐ
  • 85℃以上のお湯で1分間以上洗浄するか、塩素液を利用して消毒する
  • おう吐物などを処理する際は、使い捨てのマスク、ガウン、手袋などを着用する
おう吐物などの処理
  • 使い捨てのマスクや手袋などを着用する
  • おう吐物などをペーパータオルでふき取り、塩素消毒後、水拭きをする
  • ふき取ったおう吐物や使用した手袋などは、ビニール袋に密封して廃棄する
  • おう吐物を廃棄処理する際は、しぶきなどを吸い込まないように注意して、終了後はよく手洗いをする

まとめ

毎年冬になると流行するノロウイルス。

感染を予防し、2次感染による流行を防ぐには、正しい知識を持ち、感染しないように細心の注意を払うことが重要です。

特に、家族に食事を作る人は、手洗いを徹底し、ノロウイルスの予防に努めてくださいね。

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