インフルエンザの予防は手洗いから!正しい手洗いの方法について
普段から気を付けているつもりでも、毎年なぜか多くの人が感染してしまうインフルエンザ。
でも、感染する人と、感染しない人がいるのも事実ですよね。
もしアナタの周りに感染した人がいるなら、その人は普段の対策方法がどこか間違っているのかも知れませんよ。
どうしてインフルエンザに感染するの?
インフルエンザの主な感染経路は「飛沫感染」や「接触感染」だと言われています。
ウイルスを完全に遮断することは困難ですが、「正しい予防法」を身に付け、「抵抗力を上げるカラダづくり」をすれば罹りにくくなるのも事実です。
飛沫感染
感染した人の咳、くしゃみ、つば等の飛沫とともに飛び散るウイルスを体内に吸い込むことにより感染します。
接触感染
感染した人がくしゃみや咳を手で抑えた後や鼻水を手でぬぐった後に、机、ドアノブ、スイッチ等に触れると、その触れた場所にウイルスが付着することがあります。
その付着したウイルスに健康な人が手で触れ、その手で目、鼻、口に再び触れることにより、粘膜・結膜等を通じてウイルスが体の中に入り感染します。
インフルエンザの予防には何が一番効果的なの?
まず、一般的な予防法からお伝えしましょう。
一般的な予防法
外出後の手洗い・うがい
手洗いは手指など体に付いたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効です。
アルコール製剤による手指衛生も効果があります。
外出後のうがいも手洗いと同様に一般的な感染症予防のためにおススメします。
飛沫感染対策としての咳エチケット
咳やくしゃみをする時は、普段から咳エチケットを守ることを心掛けましょう。
ちなみに、咳エチケットとは
- 咳やくしゃみをする時は他の人から顔をそらせる
- 咳やくしゃみが出るときはマスクを着ける
- 手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗う
などのことを指しています。
適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低くなり、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では加湿器等を使い、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
体の抵抗力を上げる
バランスのとれた食事を心掛け、十分な睡眠と休養を取りましょう。
流行前のワクチン接種
感染後に発病する可能性を低くする効果があり、罹った場合の重症化予防に有効です。
ワクチンの効果は、接種した2週間後から5か月程度で、12月中旬までにワクチン接種を受けることが望ましいとされています。
予防法の中で一番効果的なのは?
この中で一番重要なのが「手洗い」です。
実は、インフルエンザなどの病気を引き起こす感染症の多くは、“手”を介して体内に侵入することが多いと言われています。
例えば、インフルエンザの流行期には、ドアノブや電車のつり革など、様々な場所にウイルスが付着しています。
そういった場所を触った手で、自分の眼や鼻、口を触ったり、食事をしたりすることで、インフルエンザウイルスが体内に侵入してくるのです。
このような状況では、手にウイルスが付着することを未然に防ぐことは困難です。
ですので、様々な感染症から身を守るためには、手からの侵入を遮断する「手洗い」がとても大切になるのです。
正しい手洗いの方法は?
いつもの手洗いではダメなの?
キチンと手洗いをしているつもりでも、思い返すと、水でサーッと濡らすだけで終わってしまっているようなこともありますよね。
実は、水やお湯でサーッと流すだけでは、細菌やウイルスは落とせないのです。
石けんで洗っても、石けん自体に消毒効果があるわけではないので、しっかりと時間をかけて、洗い残しがないように丁寧に洗わないとあまり効果はありません。
反対に、ゴシゴシ洗うのもいけません。
皮膚の油分が奪われて、手荒れの原因となってしまいますが、荒れた皮膚は、細菌が増殖しやすい環境なのです。
さらに、キチンと手を洗っても、家族で共有のタオルを使っていると、湿ったタオルで増殖した細菌が再び手に付着してしまいます。
毎日の手洗い方法を見直して、正しい手洗いの方法を知ってくださいね。
正しい手洗いの方法
手洗い前の準備
爪は短く切り、指輪や時計などははずしてください。
汚れが残りやすいところ
- 手の甲
- 指先
- 指の間
- 親指の周り
などを重点的に洗います。
洗い方
流水と石けんを使い、指先、手の甲、親指、指の間と、洗い残しやすい部分も忘れずに、しっかりと時間をかけて手洗いします。
シャワー状の流水で、15秒以上かけて洗うのが理想的です。
石けんを泡立て、下欄の手順で洗いましょう。
正しい手洗い手順や洗い残しをしやすい箇所は、画像を参考にしてみてください。
- 手のひらをよくこすりましょう
- 手の甲をのばすようにこすりましょう
- 指先・爪の間を念入りにこすりましょう
- 指の間を洗いましょう
- 親指と手のひらをねじるように洗いましょう
- 手首も忘れずに洗いましょう
- 十分に水で流しペーパータオルや清潔なタオルでよく拭き取って乾かしましょう
1.から6.で30秒が目安です。
アルコール手指消毒剤はどう?
手洗いは、できるかぎり頻繁に行うことが理想ですが、電車の中や帰宅時の玄関、会社の入り口など、手洗いをしなければならない場所で、水道や石けんは身近にはない場合が多いですよね。
また、子どもは、たとえ水道が使える場合でも、キチンと手洗いができなかったり、冷たい水を嫌がったりすることもあります。
そのようなときに、アルコール手指消毒剤は役立ちます。
水もタオルも必要なく、アルコールをすり込むだけで使えるので、水道や石けんが身近にない場合に便利です。
ちなみに、ワタシのオススメはこれです。
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皮膚刺激も少なく、手あれもありませんよ。
まとめ
これからますます流行してくると思われるインフルエンザ。
特に受験生にとっては大敵です。
手洗いとともに有効なのはマスクの着用ですが、マスクは顔との間にはどうしても隙間ができてしまうなど、マスク着用によってインフルエンザの感染を完全に予防することは難しく、効果を過信しすぎるのは良くありません。
正しい手洗いと適切なマスクの着用、適度な湿度の保持、バランスのとれた食事と十分な睡眠、そして流行前のワクチン接種など、いろいろな予防法を上手に採り入れて、この冬を元気に乗り切りましょうね。
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