ナスに栄養がないってホント?実は健康や美肌にも効果ありです!
「ナスは栄養素が全くないと聞いたのですが本当ですか?」
こんなご質問をいただきました。
「ナスは栄養ないだとか、水分ばっかりだなどといいますが実際どうなんでしょう?」
同じような疑問をお持ちの方って少なくないのではないかと思います。
「野菜だし、栄養がないとは思えないけど…。」
「身体を冷やす効果がああるらしいから、あまり食べ過ぎると良くないってコト?」
お答えします!
ナスに栄養がないってホント?
確かにナスの果実の成分は、栄養価やカロリーの点からみれば、他の野菜と比べて特に多いほうではありません。
ナスは種類が多いので、あくまでも一般的なナスの話です。
ナスの主成分は、約93%の水分と糖質です。
同じ夏野菜として代表的なトマトやきゅうりとの成分を比較してみても、脂質・タンパク質・ビタミン類・ミネラルなどの含有率の低い野菜です。
でも、食物繊維の含有量は、100g中に2.2gと比較的多く含まれているのです。
ナスの紫紺色はナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種、アントシアン系の色素で、強い抗酸化力があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑える力が強く、また、コレステロールの吸収を抑える作用もあるそうです。
さらに、コリンという機能性成分が含まれています。
コリンは強アルカリ性の物質で、血圧を下げたり、動脈硬化を防いだり、胃液の分泌を促したり、肝臓の働きをよくしたり、コレステロールを下げたりする作用が認められているのです。
また、プロテアーゼインヒビターという物質も含まれており、これは、口内炎や胃炎、肝炎、関節炎などの痛みを抑え、症状を改善し、神経痛や痔にも有効だとされています。
ちなみに、ナスの100gあたりの主な栄養素は次のとおりです。
- カルシウム 18mg
- カリウム 220mg
- ビタミンC 6mg
含有量は決して多くはありませんが、栄養素もしっかりと含まれています。
ナスは健康にいいの?
疲れ目の解消
ナスの皮に含まれるポリフェノールの一種、ナスニンが、疲れ目や視力回復に効果があると言われています。
近年多くの人が、長時間のデスクワークやスマホの使用でブルーライトを浴びるので目が疲れやすくなっています。
そんな疲れ目を内側からケアできる効果があります。
高血圧症の予防
ナスには、血圧を下げる効果のある 「コリン」 という成分が含まれています。
この成分は、血管の柔軟性を保ち、血管を強くする働きがありますので、高血圧症の方はもちろん、毛細血管からの出血防止や動脈硬化を防ぐ効果があると言われています。
がん予防
ナスニンが多くのがん予防に効果があるとして注目されています。
ナスニンはがん細胞が活発に動くもととなる活性炭素の働きを抑制すると言われています。
また、ある研究によると、抗がん剤治療に使われるインターフェロンより高い効果がみられる場合もあるとされています。
その他
料理には使われないため捨てられてしまう「ヘタ」にも多くの効能があるそうです。
黒焼きにし患部につけることで、歯槽膿漏の予防や口内炎の治療に役立つといわれています。
また、食あたり、のぼせ、しもやけ、イボ、などにも効能があるといわれており、様々な健康効果があることがわかります。
ナスは美肌にも効果が?
美肌効果
ナスニンには強い抗酸化力があるため、「肌のしみ、そばかす、シワ」などの肌の老化に効果的です。
ポリフェノールが豊富に含まれていることが、美肌効果をもたらします。
ナスはできるだけ皮ごと食べることを心がけましょう。
また、ナスは水分が多く含まれているので、利尿作用もあり、ニキビで悩む方にもおすすめの食材です。
老化予防
ナスニンには、血流を改善し、動脈硬化を予防し、がんを防ぐなど素晴らしい効果が期待できます。
このような効果が、生活習慣病を予防でき、健康な身体を作ってくれるといわれています。
ナスはアンチエイジングにもおすすめの食材です。
まとめ
ナスは夏野菜といわれていますが、1年中食べることができます。
夏バテ気味で食欲がわかない方や紫外線で肌が気になっている方にはおすすめです。
ただし、ナスには身体をほ冷やす作用があるといわれていますので、秋ナスは体を冷やすから、大事な嫁に食べさせるなという意味で使われる「秋ナスは嫁に食わすな」とのことわざどおり、妊婦さんなどは身体が冷えてしまうため、ナスの食べ過ぎには注意が必要です。
なお、このことわざ、一説には、「憎らしい嫁には、美味しいナスを食べさせるのはもったいない」という意味だとも言われています。
違う意味で注意が必要ですね(笑)
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