関東の梅雨入りや梅雨明けはいつ?2017年はどうなる?予想します!
2017/07/20
例年、6月下旬ごろからはじまる梅雨(つゆ)。
この時期は雨模様の日が続くことが多く、何となくカラダもダルく感じたりしますよね。
気になる2017年の関東・甲信地方の梅雨入りと梅雨明け時期はいつごろになるのでしょうか?
関東の梅雨入りと梅雨明けについて
「関東」とは?
一般的に「関東」というと、いわゆる1都6県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)を指しますよね。
でも、気象庁のデータは「関東・甲信地方」となっています。
これは、1都6県に甲信地方(山梨県、長野県)を加えた地域を意味していて、一般的な「関東」よりもやや広いエリアを指しているのです。
「梅雨入り」・「梅雨明け」とは?
実は、梅雨入りや梅雨明けの日付は確定日ではありません。
比較的天気の良い日が続いてから、比較的雨が多く、日照時間が少ない時期に突入するまでの移り変わりの期間がおおむね5日間程度ありますが、その5日間の真ん中の日を「梅雨入り日」としているのです。
梅雨入りも梅雨明けも、各地方気象台の観測結果と、1週間後までの中期予報を組み合わせて決めています。
晴れが続いている日(初夏)から、今後数日間は天気が悪く雨模様だろうという予想(中期予報)を出し、実際に雨が降りだした日を梅雨入りとしているのです。
雨の日が続いている状態で、中期予報で晴れが続くと予報をし、最初に晴れ始めた日を梅雨明けというわけです。
確定値は9月に結果を再検討し、修正された後に決まります。
こんな決まりごとがあるなんて、学校では教えてくれませんものね(笑)。
関東の梅雨入り 2017年はいつごろ?
気象庁のデータによると、平成22年(2010年)までの過去30年の平均(入り・明けを特定しなかった年は除外)である「平年」の梅雨入りは「6月8日ごろ」となっています。
最も早い梅雨入りは1963年の「5月6日ごろ」で、最も遅い梅雨入りは、1967年と2007年の「6月22日ごろ」になります。
気象庁HP(昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):関東甲信)
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/kako_baiu09.html
長期的に見た平均値を表す線が右肩下がりになっていることから、関東の梅雨入り時期のトレンドは早くなっていると言えます。
2014年は「6月5日ごろ」、2015年は「6月3日ごろ」、そしてワタシが、
「関東の梅雨入りや梅雨明けはいつ?2016年はどうなる?予想します!」
で「6月4日ごろから6月11日ごろの間」と予想した昨年は、「6月5日ごろ」が梅雨入りの確定値として発表されていますので、過去のデータや近年のトレンドから予想すると、2017年の関東甲信の梅雨入りは、
「6月2日ごろから6月10日ごろの間くらい」
になると予想します!
追記(H29.6.7.)
本日、気象庁から関東甲信地方の梅雨入り(速報値)が「6月7日ごろ」であると発表されました。
これは平年より1日早く、昨年より2日遅いものとなります。
【参考】気象庁HP>平成29年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
【URL】http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
あ~っ、当たってよかった!
この調子で梅雨明けも当てて、みなさんに役に立つ情報をお届けしたいですね!
関東の梅雨明け 2017年はいつごろ?
続いて、2017年の関東の梅雨明け予想をしてみたいと思います。
梅雨入りと同様に、気象庁発表の過去のデータを参照してみると、最も早い梅雨明けは2001年の「7月1日ごろ」で、最も遅い梅雨明けは、1982年の「8月4日ごろ」でした。
そして、関東甲信地方の梅雨明け時期の平均値を見てみると「7月21日ごろ」となっています。
また、関東甲信地方の梅雨明け時期のトレンドは遅くなっている傾向があります。
先にお伝えしたとおり、梅雨入りが早まり、かつ梅雨明けが遅くなっているので、関東の梅雨は長期化していることになります。
で、2014年は「7月21日ごろ」、2015年は「7月10日ごろ」、そしてワタシが、梅雨入りと同じく、
「関東の梅雨入りや梅雨明けはいつ?2016年はどうなる?予想します!」
で「7月15日ごろから7月23日ごろの間」と予想した2016年は「7月29日ごろ」が梅雨明けとなりましたので、2017年の関東甲信の梅雨明け時期は、
ズバリ、「7月17日ごろから7月25日ごろの間くらい」になりそうです!
なお、気象庁のデータをもとに、わかりやすくグラフにしてみましたのでご覧ください。
※画像をクリックすると大きくなります。
なお、1993年は、梅雨明けの時期がはっきりしなかったため、日付が特定されておらず、曲線グラフが分断されています。
また、グラフ下の凡例にある「線形近似」とは、近似曲線の一種で、長期的なトレンドを分かりやすくするために用いる手段です。
折れ線などによってグラフを作成する際、単に数値を結線するとギザギザになってしまい、全体的な傾向が掴みにくくなることがあるため、補足的に利用されます。
近似曲線は、数値を直接結線しないで、数値の推移の平均値的なところをなぞっていくようなイメージでとらえるとわかりやすいと思います。
参考にしてみてくださいね。
追記(H29.7.19.)
本日、気象庁から関東甲信地方の梅雨明け(速報値)が「7月19日ごろ」であると発表されました。
これは平年より2日、昨年より10日早いものとなります。
【参考】気象庁HP>平成29年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)
【URL】http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/baiu/sokuhou_baiu.html
今年の梅雨明けは、ほぼ平年並みのようですね。
でも、これからますます暑くなりますので体調管理は万全にしてください。
まとめ
以上、ワタシの関東甲信地方の梅雨入りと梅雨明けの予想をまとめると、
- 関東甲信地方の梅雨入りは、6月2日ごろから6月10日ごろの間くらい
- 関東地方の梅雨明けは、7月17日ごろから7月25日ごろの間くらい
※ H29.6.7. 気象庁発表速報値 「6月7日ごろ」
※ H29.7.19. 気象庁発表速報値 「7月19日ごろ」
となります。
関東の梅雨は長期化しているようですが、基本的にはジメジメと降り続く一般的な雨模様です。
関東では、過去に九州地方の梅雨のように大きな洪水などは起こっていません。
また、天気は比較的安定的で、降水量も全国平均であることが多いです。
ちなみに昨年の2016年における梅雨入りから梅雨明けの期間の平均雨量は、平年の平均雨量より20%以上少なめでした。
でも、梅雨の時期は、朝から雨だとその日一日はずっと雨であることが多く、降ったり止んだりという天気は少ないようです。
確かに梅雨の日は憂鬱な気分になりますが、農作物には必要な「恵(めぐみ)」でもあります。
梅雨を元気に乗り切って、楽しい夏休みを満喫しましょうね。
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