2017年の夏至の日はいつ?風習は?日本と外国では違うの?
「さいきん、おそくなっても明るいよね。」
「そうね。日がのびたのかしらね。」
「じゃあ、もう少しおそくまで友だちと遊んでてもいいよね?」
「……。」
これ、先日の子どもとの会話です。
「夏至」以降は日が短くなるって教えなくっちゃ!
夏至(げし)とは?
「夏至」とは、1年で昼の時間が最も長い日のことです。
つまり、太陽が最も長く出ている日ということになりますから、気温は上昇します。
ただし、日本では梅雨の時季と重なることがほとんどですので、例年それほど気温は高くならないことが多いのです。
ちなみに、北半球が夏至の時、南半球は冬至(とうじ)になります。
2017年の夏至はいつ?
2017年の夏至は 6月21日(水)です。
2010年から2020年までの日本の夏至の日を確認してみました。
年 | 夏至の日 | 備考 |
2010年 | 6月21日 | |
2011年 | 6月22日 | |
2012年 | 6月21日 | 閏年(うるうどし) |
2013年 | 6月21日 | |
2014年 | 6月21日 | |
2015年 | 6月22日 | |
2016年 | 6月21日 | 閏年 |
2017年 | 6月21日 | |
2018年 | 6月21日 | |
2019年 | 6月22日 | |
2020年 | 6月21日 | 閏年 |
このあと、2055年までは6月21日になります。
2010年から2020年までの10年間では、閏年の前年の夏至の日はすべて6月22日になっています。
計算式もあるようですが、例年6月21日ごろと憶えておけば良いでしょう。
なお、1年で日の出の時刻が最も早い日と、日の入りの時刻が最も遅い日は、それぞれ夏至の日とは一致しません。
日本では、日の出が最も早い日は、夏至の1週間前頃、また日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後頃となることが多いのです。
夏至の日の風習は?
日本では?
関東地方では新小麦で焼餅をつくり、神様にお供えしてから食べるという風習があります。
尾張地方の一部では無花果(いちじく)田楽を食べる風習があります。
大阪の一部では夏至から半夏生(はんげしょう:夏至から11日目)までの間にタコを食べると元気になるという言い伝えがあります。
いずれも、冬至の日の「かぼちゃ」ほど一般化していないようですね。
海外では?
ヨーロッパでは、恋人と巡り合える日とされていて、各国で、男女の出会いや恋の成就にまつわる言い伝えやお祭りがあります。
フランスでは、毎年6月21日に、「Fete de la Musique (フェット・ドゥ・ラ・ミュージック)」(音楽の祭日)という催しが行われます。
この日は、カフェや美術館、メトロの駅の中、有名な観光スポットの目の前でも、どこでも街の至る所に音楽が響き渡ります。
この時期のヨーロッパは暗くなるのが22時過ぎくらいですので、夜が更けて朝が来るまでお祭りを楽しみます。
音楽の祭日は1980年代に始まっているので、イベントとしての歴史はそれほど長くはありません。
ただ、日照時間の短いヨーロッパでは、夏至の日には太陽に感謝しながら日差しを楽しむという風習が根付いているようですので、もともとあったいろいろなお祭りをまとめたようなモノかもしれませんね。
ちなみに、この「音楽の祭日」は、今では世界130ヵ国・400都市以上で開催されていて、日本でも開催されます。
【参考】第16回 音楽の祭日
【URL】http://www.mediatv.ne.jp/ongakunosaijitsu/
まとめ
昼間が一番長い日である「夏至」には、いろいろな決まりや各地での風習などがあるものですね。
でも、昼間が一番長い日であることには違いありません。
日が長い(明るい)ときでなければできないことを、たくさんやっておきましょうね。
子どもには、日が長い分だけ遊ぶのではなくて、先に宿題をやってもらいたいんですけど…。
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