徒然なるママの365日

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健康長寿~農家の方は長生きなの?埼玉での調査結果が!男女の差は?

   


若いころは農業にまったく興味のなかったワタシ。

でも、今では農業の大切さや尊さもわかるようになり、農業に携わっていらっしゃる方を羨ましく思うことがあります。

そんな農家の方を、さらに羨ましく感じてしまうような調査結果が出たようです。

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農家の方は長生きなの?

何の根拠もありませんが、農家の方って、何となく健康で長生きの方が多いような気がしませんか?

青空のもと、元気に農作業に従事されているご高齢の方がたくさんいらっしゃる、そんなイメージがあります。

でもそれは、後継者不足とか、別のやむを得ない要因でそうなっていることも考えられます。

一方で、会社勤めのワタチたちからすれば、毎日満員電車に揺られ、組織の人間関係にさいなまれながら、ノルマと戦い、深夜まで残業するストレスから解放され、屋外で、汗と土にまみれ、植物の成長をみながら労働ができるということは、大変な部分もある反面、羨ましい部分でもあり、結果、長生きできると思えることすらありますよね。

ある地域での調査によると、専業・兼業農家の高齢者の医療費が、同年代の他の方より少ないということがわかり、農家の方が健康長寿だということが裏付けられたようです。


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埼玉県での調査結果は?

この調査は、早稲田大学の堀口健治名誉教授と弦間正彦教授が、早稲田大学本庄キャンパスがある埼玉県本庄市の住民を対象に行ったものです。

堀口名誉教授らは、埼玉県後期高齢者医療広域連合の協力のもと、本庄市の後期高齢者(75歳以上の人)の年間医療費を、専業・兼業農家とそれ以外に区分して分析を行いました。

その分析によると、平成26年度のひとり当たり年間医療費は、専業・兼業農家が 731,000円 であるのに対して、それ以外の非農業従事者が 910,000円 となり、専業・兼業農家の医療費の方が、金額にして 179,000円、約20% 少ないことが分かりました。

専業・兼業農家の医療費が少ないということは、調査を始めた平成22年度以降、同様に見られる傾向のようです。

つまり、何らかのカタチで農業に従事していると、一般的には健康長寿になる傾向があり、ひいては医療費の抑制につながる、ということになりますね。

農家の男性は?女性は?差はあるの?

この早稲田大学の調査には、もうひとつの結果があります。

それは、同じ本庄市の住民を対象に行ったもので、市内に住む農協組合員543世帯と非組合員300世帯、合わせて843世帯からのアンケートによるものです。

アンケート結果によると、平成元年以降に亡くなった、専業又は兼業農家の男性274人の平均死亡年齢は81.5歳で、それ以外の非農業従事者の男性183人の平均死亡年齢である73.3歳と比較して、8.2歳高かったそうです。

なお、一般的に男性より長生きとされる女性の場合をみると、専業又は兼業農家の平均死亡年齢は84.1歳で、それ以外の非農業従事者の女性の平均死亡年齢である82.5歳と比較すると、その差は1.6歳となり、男性ほど大きな差は現れませんでした。

男女間でここまで差が顕著になるということは、予想外の結果だったのかも知れません。

調査結果からわかることは?

この時代の女性は基本的に専業主婦が大半を占めていましたので、女性にとっての、農業を始めとする仕事の有無は、高齢になってもあまり関係がないと思われます。

一方、男性は、60歳を過ぎてからも仕事をしているか否かというのは大きな生活の変化になっているハズです。

つまり、高齢になっても、農業をしているかどうかということだけではなく、「仕事をしているかどうか」ということが健康で長生きするための大きな要因なのではないか、ということです。

会社勤めの方は、健康上何ら問題はなくても、定年後も何らかの定職に就くことはそれほど容易なことではないのに比べ、専業又は兼業農家の方は、健康上の理由がなければ、高齢になっても継続は可能です。

今後は非農業従事者の離職率などとも比較する必要はありますね。

今さら言うことではありませんが、健康で長生きするためには、仕事などの「生きがい」が必要なのは間違いなさそうです。

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まとめ

厚生労働省では、都道府県別の死亡率や一人当たり年間医療費を公表していますが、それらの要因は、運動、食事、生活習慣、健康に対する意識など、個人に拠るものが大きく、また、その地域の自然環境や医療供給体制など様々な要因が影響しています。

そのため、都道府県別の結果の違いを特定の要因にあてはめて比較することは難しいと言われていますが、今回の調査は、本庄市という限定されたエリアで実施しているため、自然環境や医療供給体制など地域特有の要因が同じです。

そのような状況での調査結果において、農業従事者の健康上の優位性が示されたことは、とても興味深いことです。

農家男性が健康長寿だということなら、趣味で行うガーデニングなども長寿につながる可能性があります。

ガーデニングをすると健康で長生きできるとしたら、ステキですね。

さあ、ワタシも週末からガーデニングやろうっと!


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