片頭痛の原因は?食べ物や飲み物との関係は?予防と対処や治療について
片頭痛で悩んでいらっしゃる方って、決して少なくないのではないでしょうか。
あの、こめかみ周辺がズキンズキンと脈打つような痛み…イヤですよね。
片頭痛はふとしたことで誘発されますので、細心の注意が必要ですが、ある程度予防も可能です。
原因を知って、予防や対処を適切に行っていきましょう。
片頭痛の原因は?
医学的にはどうなの?
偏頭痛の原因は諸説ありますが、中でも有力なのは「三叉神経血管説」です。
何らかの刺激によって、脳神経の中で最も大きい三叉神経(顔面周辺の感覚をつかさどる神経)が刺激され、その末端から血管を拡張させる作用をもつ様々な神経伝達物質が分泌されます。
それらの働きで拡張した血管や、それによって発生した炎症が神経を刺激して痛みや嘔吐などが起こるというものです。
発症のきっかけはどんなものがあるの?
片頭痛が発生するきっかけとなる原因には、次のようなものがあります。
また、これらは個人差が大きい部分です。
精神的なもの
ストレス、緊張 など
生活環境によるもの
睡眠不足、睡眠過多、不規則な生活 など
自然環境の変化によるもの
天候の変化(特に低気圧)、急激な温度差 など
外的環境の変化によるもの
初めての旅行先、眩しい場所 など
飲食物によるもの
アルコール飲料、脂肪や油の多い食品 など
女性特有の原因によるもの
月経の周期 など
片頭痛~食べ物や飲み物との関係は?
片頭痛の原因になる食べ物や飲み物は?
医学的に片頭痛の発生原因になるとされているのが、アルコール類です。
特に、ポリフェノールが多く含まれている赤ワインは、片頭痛を強く誘発すると考えられています。
同じように、ポリフェノールを含むチョコレートやココアなども片頭痛を誘発します。
また、チーズ、ピーナッツ、豚肉、脂肪や油の多い食品の食べ過ぎは、片頭痛の発生原因になる可能性があります。
個人的な経験ですが、辛くて刺激の強い食べ物を食べ過ぎた後も片頭痛になることが多いように感じます。
ただし、これらの食べ物は、個人差もありますので、気をつけながら、摂りすぎないようにすればいいと思います。
ポリフェノールはなぜ片頭痛の原因になるの?
ポリフェノールには、抗酸化作用があり、アンチエイジングでも注目されていますよね。
実は、このポリフェノールの効果のひとつがが、片頭痛持ちの人にとっては、良くない作用として働いてしまいます。
片頭痛は、血管が拡張したりすることで起こる頭痛です。
ポリフェノールが持つ血管拡張作用が、かえって偏頭痛を助長してしまうことになるのです。
「健康に良い」と言われるものにも、場合によっては注意が必要ですね。
片頭痛の予防や対処、治療は?
片頭痛の予防は?
原因から考えられる主な予防は次のものです。
- ストレスなどをためないよう、適度な運動や気分転換を行う
- 生活のリズムを整え、規則正しい生活を心掛ける
- 急激な天候や気温の変化などが予想される場合は、極力外出を控えたり、行動を抑える
- 血管を拡張する食材が多いものは避け、和食をメインにする
- アルコール(特に赤ワイン)は極力摂取しないようにする
- 女性ホルモンの変動に注意する
片頭痛が起きてしまった場合の対処法は?
片頭痛が起きてしまった場合は、次のことを心掛けましょう。
- 光や音の刺激から遠ざかり、なるべく静かな暗い部屋で休むようにする
- 痛む部分を冷やし、血管を収縮させて痛みを和らげる
- 靴やカラダを締め付けるような服は脱ぎ、なるべくリラックスできる服装に着替える
片頭痛の治療法は?
医師による治療は、薬物療法が中心です。
月に2回以上(又は月に6日以上)ある場合や頓服薬では日常生活に支障が残る場合に予防薬が勧められることがあります。
予防薬は、片頭痛を完全になくすというものではなく、あくまでも発作の回数や症状の緩和ができるものになります。
軽度の頭痛や前兆期の場合は、市販薬も効果を発揮します。
成分や作用など様々な市販薬があるので、薬局で薬剤師さんに相談してみましょう。
まとめ
次のうちひとつ以上当てはまるものがあれば、片頭痛の可能性があります。
- 月に数回繰り返し、数時間から3日間ぐらい頭痛が続く
- ひどくなると「ズキンズキン」と脈打つように痛む
- 頭痛時に吐き気がしたり、光や音等に敏感になる
- 頭痛が起きる前、肩や首が凝る
- 両親や兄弟姉妹に片頭痛の人がいる
また、片頭痛だけではなく、違う病気が隠れていることもあります。
気になる症状があったら自己判断せず、医療機関を受診するようにしましょうね。
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