徒然なるママの365日

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選挙ポスターの掲示板~費用は?番号は?撤去はどうするの?

   


選挙期間中になるといろいろなところに設置されるようになる、選挙ポスターの掲示板。

でも、その費用や、枠ごとについている番号、そして投票終了後の撤去はどうなっているのでしょうか?

調べてみました。

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選挙ポスターの掲示板~費用はいくらかかるの?

以下は、ある自治体における、平成28年に行われた第24回参議院議員通常選挙における契約案件の実例です。

  • 規格:2段 8区画
  • 板材:再生パルプ耐水ボード(STボード)
  • 裏枠:35㎜角垂木(杉材)
  • 枚数:1,083枚
  • 価格:6,690、000円

ポスターが2段で8枚貼れるSTボードが 1,083枚 で 6,690万円 の契約額でした。

つまり、この場合の掲示板の単価は

6,690,000円 ÷ 1,083枚 ≒ 6,177円 / 枚

となります。

これには設置料が含まれているかどうか不明ですが、分かりやすく数字を丸めて、単純に 1,000 か所設置するとして、総額で約 620 万円。

高いのか安いのかわかりませんね。

選挙ポスターの掲示板~あの番号はどういう意味があるの?

番号は「届出順」なの?

ポスターの掲示板には、良く見ると枠それぞれに番号が振ってあります。

この番号はポスターを貼る位置の番号なのですが、これは選挙初日の「届出順」で決定されます。

「届出順」という言葉から「先着順」なのかと想像される方も多いと思いますが、実は届出順は「くじ引き」で決定されているのです。

くじ引きはどのように行われるの?

選挙の立候補期間は、公示日・告示日の8:30~17:00とされていて、この時間内であればいつ立候補の届出をして良いのですが、届出順を決める「くじ引き」の対象となるのは、8:30前に受付を終了させた陣営となります。

このくじ引きは2回行われます。

まず1回目は「くじを引く順番を決めるくじ引き」が行われます。

そして2回目のくじ引きで「届出順」が決まる仕組みです。

具体的に分かりやすく説明しましょう。

くじ引きの具体例

「レディア」、「アルディ」、「ドロンパ」、「ふろん太」、「しかお」

という、5人の候補者がいたと仮定します。

公示・告示日の朝、この5人の候補者が、この順番のとおり受付に来たとします。

これが「くじを引く順番を決めるくじ引き」をする順番になります。

まず、1~50の数字が書いてある棒を、この順番で引きます。

その結果、

「レディア」=49、「アルディ」=5、「ドロンパ」=12、「ふろん太」=36、「しかお」=23

となったとします。

数字が小さい方が優先しますので、続く2回目のくじを引く順番は、

「アルディ」(5)>「ドロンパ」(12)>「しかお」(23)>「ふろん太」(36)>「レディア」(49)

となります。

ここで、すでに引いた 5、12、23、36、49 はくじジから抜きます。

2回目のくじ引きの結果は次のとおりだったとします。

「アルディ」=34、「ドロンパ」=7、「しかお」=45、「ふろん太」=18、「レディア」=21

つまり結果は、

「ドロンパ」(7)>「ふろん太」(18)>「レディア」(21)>「アルディ」(34)>「しかお」(45)

となり、届出順は、

  1. ドロンパ
  2. ふろん太
  3. レディア
  4. アルディ
  5. しかお

になるのです。

あ~、実際に「ドロンパ」が1番になる日はいつのことやら…。

届出順が決まった後はどうするの?

届出順が決まると、担当者は事務所に大至急連絡をし、これを受けた事務所は、ポスターを貼る担当に連絡をし、一斉にポスターが貼られます。

この届出順が決まってから、立候補の手続きが始まります。

ですので、順番が早ければ早いほど、選挙活動を早く始めることができるのです。

大したことのないように思いますが、一陣営あたり10分程度かかるので、最後の方の番号を引くと結構待たされてしまうのです。

この手続きでは、選挙活動に必要な運動員の腕章、マイクを使う許可証などが配布されます。

候補者はこれらがないと実際の活動ができないので、少しでも早い届出順が求められるのです。

また、時間だけではなく、貼る場所も違ってきます。

掲示板の大きさや掲示場所などにもよりますが、一般的に上段の端は目立つため、「1番」を引くことは有利になることが多いと言われています。

ただし、掲示板ごとに貼る位置をランダムに変えている地域もあるようです。


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選挙ポスターの掲示板~撤去はどうするの?

選挙ポスターは候補者に返却されるの?

選挙ポスターは貼られたまま、選挙管理委員会が委託した業者が、掲示板ごとに順次撤去していきます。

ほぼどの地域の選挙管理委員会も投票日の翌日から撤去を始めますので、候補者の選挙ポスターが貼られたままの撤去となります。

つまり、現実的に選挙ポスターは返却しないことになります。

まあ、ポスター作製費も基本的に公費負担ですので、問題ないのではないでしょうか。

選挙ポスターの掲示板はどうなるの?

掲示板は、多くの地域で、リサイクルが可能なモノで作成されています。

現在主流になっているのが、古紙再生紙を使用した再生パルプ耐水ボード(STボード)で、選挙終了後はリサイクル作業を経て、再びポスター掲示板として再利用されています。

耐水再生紙以外の素材としては、アルミやポリプロピレンなど再使用可能なモノが使用されています。

かつてはベニヤ板の掲示板が多かったので、選挙が終わると廃棄されていましたが、今は掲示板もリサイクルされる時代になったということかも知れません。

なお、選挙については、以下の記事でもご紹介しています。

参考にしてくださいね。

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まとめ

掲示板の費用はまだしも、「届出順」がくじ引きだとは…。

しかも、確率論的には2回やっても変わらないとは思うのですが…。

普段の生活ではあまり馴染みのない選挙の仕組みですが、こうした選挙の仕組みや舞台裏を知ることで、選挙をもっと身近なものに感じられるようになると良いですね。

さあ、ワタシも投票に行こうっと!


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