屋久島縄文杉ツアー~荒川登山口から縄文杉までのルートとスポットは?
2017/11/19
屋久島の人気ルートと言えば、荒川登山口からの縄文杉トレッキングツアーではないでしょうか。
日帰り、1泊どちらも可能ですが、ワタシは日程の関係から日帰りツアーを敢行し、無事、縄文杉を見て帰ってきました。
荒川登山口からの縄文杉までのルートとスポットをご紹介します!
屋久島縄文杉ツアーってどういうもの?
屋久島の巨木として幾千年もの間君臨する「縄文杉」を見に行くツアーです。
その姿は、言葉では言い表せないほどの感動です。
しかし、その感動を味わうためには、長時間の歩行を強いられる、想像以上なハードなルートを乗り越えなくてはなりません。
登山口まではバスで行けるのですが、そこから先はトロッコ道を延々と歩いていきます。
縦走が続く大株歩道入口までは約150分くらいかかります。
そこから先は登山道が始まります。
最初は急登ですが、徐々に斜度が緩くなり、お目当ての杉が次々に現れ、最後は縄文杉へ。
大きな感動がアナタを包み込みます!
荒川登山口から縄文杉までのルートはどうなっているの?
日帰りツアーの場合は朝早く入山する必要があるため、逆算してホテルでの集合時間は朝4時前後になります。
日帰りツアーのメリットなどについてはコチラもご覧くださいね。
↓
屋久島の縄文杉ツアーは貸切ガイドで日帰りがおすすめ!服装や持ち物も
ホテルから駐車場がある屋久杉自然館までは自家用車などで行けますが、そこから荒川登山口までは荒川登山バスで行くことになります。
バス料金
区分 | 片道 | 往復 |
中学生以上 | 690円 | 1,380円 |
小学生 | 350円 | 700円 |
※障害者割引は小学生料金です。
荒川登山バス券購入時に(往復)と世界自然遺産屋久島山岳部環境保全金(協力金:任意)を支払いましょう。
ちなみに協力金を払うと記念にこんなステキなステッカーと杉のストラップがもらえます!
日帰り入山の場合は 1,000円、山中泊での入山の場合は 2,000円です。
ガイドさんがまとめて預かって支払いを済ませてくれる場合もあります。
なお、バスの乗車時間は30~40分程度ですが、山道のため急カーブが多く、補助席などに座った人は酔いやすくなるので、酔い止め薬を持参した方が良いでしょう。
水なしで、子どもも飲めるモノが効便利ですよ。
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ルートとスポット間の所要時間は?
荒川登山口から縄文杉までのルートと各スポット間の所要時間は次のとおりです。
荒川登山口 →(50分)→ 小杉谷集落跡 →(30分)→ 楠川分かれ →(70分)→ 大株歩道入口 →(40分)→ ウイルソン株 →(40分)→ 大王杉 →(5分)→ 夫婦杉 →(30分)→ 縄文杉
単純に足し算すると 265分(4時間25分)ですが、その日の天候や体調などに左右されますので、参考程度でお願いしますね。
歩行距離はどのくらいなの?
歩行距離は片道約11㎞、往復で約22㎞となっています。
ただし、途中平坦なトロッコ道が約8㎞、縦走部分が残りの3㎞です。
全体の11㎞からみれば、険しい登山道はわずか3㎞ですが、されど3㎞。
膝や腰への負担は相当なモノです。
充分準備をして臨んでくださいね。
荒川登山口から縄文杉までのスポットはどんな所があるの?
荒川登山口
バスを降りて最初に目にする風景です。
延々と続くトロッコ道の入口です。
トロッコ道
このあと、8㎞に及ぶトロッコ道が続きます。
途中、腐りかけたトロッコ列車や、一枚の岩で切り立った谷などがあります。
また、手すりがなく、下を見るとちょっと怖くなるような箇所もあります。
愛子岳
奥に見える左側のとがった山が「愛子岳」(あいこだけ)です。
今の皇太子さまが屋久島に訪れた時、「あの山は何と言うのですか。」とおたずねになり、その後、お産まれになったお子さまの名前は「愛子」さま。
この出来事と関係あるのかないのかは分からないそうです。
千年杉
その名のとおり、千年以上生きている杉です。
屋久島には樹齢千年を超える杉はたくさんありますが、ルートで最初に見る千年杉になります。
大山神社
かつてこのあたりから先で山の事故が相次ぎ、それを鎮めるために建立されたと言われています。
ワタシたちも、ここで、お参りしてから先に進みましょう。
小杉谷集落跡
かつて杉の伐採が盛んだったころにあった集落跡です。
ピーク時には数百人が生活し、学校や郵便局などもあったようです。
途中で屋久鹿を見かけました!
屋久鹿はかなり小ぶりです。
実はワタシたち家族は屋久島縄文杉ツアーの前日に屋久鹿の肉料理を食べたので、何とも複雑な気分でした…。
最近ではあまり人前に現れることがなくなったそうです。
休憩所(1)
最初の休憩場所です。
トイレは済ませておきましょうね。
三代杉
一代目の倒木の上に二代目が育ち、二代目の切株の上に三代目が育っています。
ある説では、一代目の樹齢が1,200年、二代目が1,000年、三代目が350年とも言われています。
仁王杉(阿形)
「阿」(あ)と、「吽」(うん)は対となる物を表す用語として使用され、一対で存在する宗教的な像のモチーフにもされています。
口が開いている方を阿形(あぎょう)、閉じている方を吽形(うんぎょう)と言いますが、対の仁王杉(吽形)は倒木となりました。
休憩所(2)
2番目の休憩所です。
ここが最後のトイレになります。
女子用は混んでいますが、我慢して並んで、必ず済ませておきましょう。
この先から縦走の登山道に入っていきます。
ウィルソン株
あるポイントから見ると「ハート」型に見えることから有名になりました。
昔は全然有名スポットではなかったみたいです(笑)
以前ブセナテラス周辺の観光スポットでご紹介したハートロックのようですね。
ブセナテラス~周辺の観光は?美ら海水族館や古宇利島ハートロックも
大王株
この先から「世界自然遺産地域」に入って行きます。
これより前は杉の伐採が多くなされていたため、「世界自然遺産地域」として登録されなかったようです。
夫婦杉
日本の杉がみごとにくっついているように見えます。
調査によると、右側の太い夫杉が隣の婦杉に伸びていったのだとか…。
そして、この木製の階段が見えてくると、いよいよ縄文杉が近くに迫っていることになります。
展望デッキ
危険防止のため、2017年に縄文杉北側に完成しました。
これが見えたら、後は階段を上がるだけです。
縄文杉
幹まわり16m、樹高30m、推定樹齢3000年~4000年と言われています。
日本という国が誕生するはるか以前より、この国の行く末を静かに見守り続けてきた日本最古の木です。
人間ごときでは太刀打ちできないすさまじい生命力を宿しています。
一生のうち必ず一度は見ておきましょう!
まとめ
縄文杉までの道のりは、普段山歩きに慣れていないワタシにとっては、とてもハードで、疲れてしまいました。
直後は、もう2度と行くことはないかなと思っていたのですが、時が過ぎると、「またあの雄大な縄文杉の前に佇んでいたい…」という気持ちがふつふつと沸いてきています。
今度は1泊して、縄文杉とともに迎える朝を体験したいです!
なお、屋久島については、以下の記事でもご紹介しています。
- 屋久島の縄文杉ツアーは貸切ガイドで日帰りがおすすめ!服装や持ち物も
- 屋久島縄文杉ツアー~荒川登山口から縄文杉までのルートとスポットは? ← 今読まれている記事はココです。
- 屋久島での食事はどうしたらいい?夕食は?カフェは?おすすめをご紹介
- 屋久島の観光スポットは?もののけ姫の舞台からウミガメの産地まで!
参考にしてくださいね。
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