なぜクリスマスにケーキを食べるの?どうしてイチゴなの?海外では?
2017/12/23
クリスマスと言えば、ヤッパリ「ケーキ」ですよね。
そして、クリスマスケーキと言えば、イチゴと生クリームのケーキ。
最近ではさまざまな種類が販売されていますが、今でもクリスマスケーキの定番ですよね。
でも、なぜクリスマスにイチゴのケーキを食べるのでしょうか。
なお、同じくクリスマスに良く食べられる、七面鳥やチキンについては、
「欧米ではなぜクリスマスに七面鳥を食べるの?由来は?日本では?」
を参照してくださいね。
なぜクリスマスにケーキを食べるの?
クリスマス(Christmas)は、イエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭です。
英語の Christmas は、「キリスト(Christ:クライスト)のミサ(mass:マス)」から来ています。
毎年12月25日に祝われ、キリスト教徒にとってこの日は特別な日となりますので、クリスマスを祝って食べるバースデーケーキがクリスマスケーキの由来です。
クリスマスは、一般的な年中行事として、多くの人に親しまれていますよね。
一方で、キリスト教で最も重要な祭とされているのはクリスマスではなく「復活祭」(「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」)であることと、新約聖書には、イエス・キリストの誕生日を特定する記述はないことは覚えておきましょう。
どうしてイチゴのケーキが定番なの?
日本では、クリスマスケーキはイチゴと生クリームを使ったものがもっとも定着してますよねが、このイチゴのケーキを日本で創案したのは、不二家創業者の藤井林右衛門氏だと言われています。
1912年にアメリカへ修行に渡った藤井林右衛門氏は、イチゴと生クリームとをスコーンではさんだ「ストロベリー・ショートケーキ」に出会い、衝撃を受けます。
帰国した藤井林右衛門氏は、スコーンを、日本人好みのやわらかいスポンジに変え、イチゴのショートケーキに改良し、10年後の1922年、クリスマスケーキとしてイチゴのショートケーキを始めとするクリスマス向けのケーキの販売を開始します。
しかし、クリスマスにケーキを食べる習慣が普及したのは、終戦後の食糧難が回復し始めた1950年ごろからだと言われています。
その後、1960年に入ると一般家庭にも冷蔵庫が普及し、保存が難しかった生クリームも使われていくようになります。
一方で、その頃からイチゴのハウス栽培も普及し始め、夏の果物で傷みやすいとされていたイチゴが冬のクリスマスシーズンでも市場に流通し始めたのです。
クリスマスケーキの創案者人は不二家創業者の藤井林右衛門氏ですが、その後の時代の変化において、ちょうどイチゴや生クリームなどの材料の供給や保存という条件もみごとにマッチしてきて、今に至っているのです。
また、イチゴと生クリームのケーキは、日本人にとっておめでたい意味を表す「紅白」が使われていることも、クリスマスケーキが日本人に好まれる理由のひとつだと言われています。
なお、イチゴについては、
「イチゴは果物?それとも野菜?スイカやメロンについてもお伝えします」
も参考にご覧くださいね。
海外ではどうなの?
クリスマスケーキは日本の他にも、アメリカやヨーロッパ、そしてアジアではキリスト教信者の多いフィリピンや韓国でも親しまれていますが、定番のスイーツは少し違うようです。
イギリス
- クリスマス・プディング
ラム酒などのアルコールが含まれていて、日持ちするのが特徴です。
フランス
- ブッシュドノエル
クリスマスの薪という意味で、ワタシたちにもなじみのある薪をかたどったケーキです。
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ドイツ
- シュトーレン
こちらは最近日本でも大人気となっていますよね。
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酵母の入った生地に、レーズン、レモンピール、オレンジピールなどを練りこんで焼き上げたものです。
アメリカ
- パイ
中でも、アップルパイ、パンプキンパイ、スイートポテトパイなどが好まれるようです。
まとめ
海外では、クリスマスの定番スイーツはケーキだけではないのですね。
そういえば、不二家創業者の藤井林右衛門氏がアメリカから持ち帰ったというイチゴのショートケーキは、アメリカではほとんど食べられていないそうです。
ワタシもイチゴのショートケーキにこだわらず、好きなスイーツを食べよっと!
そして、クリスマスの食べ物のもうひとつの定番、「七面鳥」については
「欧米ではなぜクリスマスに七面鳥を食べるの?由来は?日本では?」
ご覧くださいね。
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