かかりつけ医のすすめ~選び方やメリット、大病院との負担額の違いは?
誰でも、いつも健康でいたいって思いますよね。
でも、やはり誰でも病気にかかります。
そんなとき頼りなるのが「かかりつけ医」ではないでしょうか。
アナタには「かかりつけ医」として診てもらっているお医者さんはいらっしゃいますか。
かかりつけ医とは?
かかりつけ医とはどういうもの?
「かかりつけ医」とは、アナタが普段の調子を崩した時、真っ先に相談できるお医者さんのこと。
適切な医療を受けるために、「かかりつけ医」の診療や相談は、アナタにとって大変心強いものとなります。
個人で大病院を直接訪ねる前に、「かかりつけ医」と相談すれば、より適切な医療機関への受診も可能になります。
なぜ、かかりつけ医が必要なの?
病気になったとき、またはちょっと体の調子がおかしいな、と思ったときに気軽に相談できるお医者さんを見つけておくことはとても大切ですよね。
もしかしたら、アナタのその頭痛や腹痛は、アナタが思っている以上に大きな病気かも知れませんし、 ちょっとカラダの調子がおかしいな、と感じたときに、無理をしたりすることで体の調子を崩してしまうことだってあるかも知れません。
そんなとき、あなたの体調の変化に気づいてくれるのが「かかりつけ医」です。
病気のたびに別々のお医者さんに通っていると、通院のたびに同じ検査を繰り返したりと、具合の悪いときにアナタ自身の負担も大きくなります。
いつもとちょっと様子が違うなと、気づきいてくれて、適切な診断と、状況に応じて専門医療機関の紹介をしてもらえる、心強い存在となるドクターなのです。
かかりつけ医の選び方やメリットは?
かかりつけ医の選び方は?
かかりつけ医の選び方の主なポイントは次のとおりです。
- 自宅や会社のある場所から近い
「地域医療」という観点からもコレが一番ですね。 - 親身に話を聞いてくれて、説明もわかりやすい
不安を抱えながら受診するのですから、こういうコトは大事です。 - 必要に応じて専門医を紹介してくれる
ドクターもひとりですべてわかるわけではありません。 - 治療だけではなく、日常生活での健康維持に関するアドバイスもしてもらえる
幅広い知識のあるドクターだと安心ですね。
以上を踏まえたうえで、次の点にも留意しましょう。
- 一般の内科の診療所や、医院・クリニックがおすすめ
- その他個別の状況に応じて、小児科、産婦人科、歯科、薬局のかかりつけをもっておく
かかりつけ医のメリットは?
かかりつけ医の主なメリットは次のとおりです。
- 長時間待つことなく診てもらえる
- 何かと相談やすい
- 自分の普段の状態や体質などを良く理解してくれている
- 家族で診てもらっていれば生活環境なども把握してもらえる
- 重複受診などを減らせるので医療費を減らすことができる
かかりつけ医を受信する際の注意事項
何かと頼りになるかかりつけ医のドクターですが、受診する際に注意することもあります。
- 症状は隠さずに正確に伝える
いつから、どこが、どのように痛い(辛い)のか - 病歴や体質を伝える
アレルギーや過去にかかった病気、現在治療中の病気など - 不安や疑問点は、キッチリたずねるてクリアにしておく
少しでも不安を取り除く方が精神的にもいいですよね。 - ドクターの指示はしっかり守る
メモを用意して持って行っても良いでしょう。
大病院との負担額の違いは?
大病院の負担額は?
平成28年4月から、緊急やむを得ない場合を除き、
- 大病院では、紹介状なしで初診を受ける場合は5,000円(歯科の場合は3,000円)以上
- 他の病院・診療所への紹介を受けたにもかかわらず再度同じ大病院を受診する場合は2,500円(歯科の場合は1,500円)以上
の特別料金を、診察料とは別に必ず支払うことになりました(選定療養)。
大病院とは、特定機能病院や一般病床数が500床以上の地域医療支援病院を指します。
なお、「一般病床200床以上500床未満」の病院については、「大病院受診時の特別料金」を求めるかどうかはこれまで同様に医療機関の任意とされています。
また、一般病床200床未満の病院や診療所では、この特別料金はかかりません。
かかりつけ医の負担額は?
初診料は2,820円です。
再診料は720円。
ただし、再診料には「外来管理加算」というものが加算されることがあります。
外来管理加算とは、一定の検査を行わずに、計画的な医学管理を行った場合に再診料に加算できるもので、算定にあたっては「丁寧な問診と詳細な身体診察」を行うこととされていて、520円の加算となります。
ですので、再診料は外来管理加算だと720円+520円=1,240円となります。
3割負担の方であれば、初診料は2,820円×30%=846円となりますが、10円未満は四捨五入となるので、窓口で850円を支払うことになります。
同様に、再診料(外来管理加算)は、1,240円×30%=372円となり、支払額は370円となります。
ちなみに、一般病床が200床以上の病院では、再診料ではなく外来診療料というものが算定され、730円となります。
大病院と診療所との負担額の違いは?
大病院と診療所との負担額の違いを、一般の方(3割負担)をベースに簡単に表にしてみました。
この他に時間外対応加算などが加わる場合がありますので、目安として参考程度でお願いしますね。
初診の場合
※「大病院」欄における「初診」とは、他の医療機関からの紹介なしに受診することを言います。
大病院(特定機能病院や 一般病床数が500床以上の地域医療支援病院) |
一般病床200床以上500床未満の病院 | 一般病床200床未満の病院や診療所 | |
初診料 | 2,820円 | 2,820円 | 2,820円 |
本人負担額 (3割) |
850円 | 850円 | 850円 |
特別料金 | 5,000円以上 (徴収義務) |
5,000円以上 (任意徴収) |
― |
合計負担額 | 5,850円以上 | ① 850円(徴収しない場合) ② 5,850円以上(徴収する場合) |
850円 |
再診の場合
※「大病院」欄の「再診」とは、他の病院(一般病床500床未満に限る)又は診療所に対して文書による紹介を行う旨の申し出を行ったにもかかわらず、当該病院を受診することを言います。
大病院(特定機能病院や 一般病床数が500床以上の地域医療支援病院) |
一般病床200床以上500床未満の病院 | 一般病床200床未満の病院や診療所 | |
再診料 | 720円 | ― | 720円 |
外来診療料 | ― | 730円 | ― |
外来管理加算 | 520円 | 520円 | 520円 |
小計 | 1,240円 | 1,250円 | 1,240円 |
本人負担額 (3割) |
370円 | 380円 | 370円 |
特別料金 | 2,500円以上 (徴収義務) |
2,500円以上 (任意徴収) |
― |
合計負担額 | 2,870円以上 | ① 380円(徴収しない場合) ② 2,880円以上(徴収する場合) |
370円 |
まとめ
平成28年4月から、緊急やむを得ない場合を除き、いきなり大病院に診察に行くと、初診料の他に否応なしに5,000円以上の負担が増えることになります。
大病院での負担の増額に関わらず、やはり頼りになるのはかかりつけ医です。
ワタシのかかりつけ医も、ちょっとしたカゼで受診しても、ワタシの花粉症などの体質を良く踏まえた上で、
「今回はコチラの薬の方が良いでしょう。」
と言って処方してくれたりします。
かかりつけ医がまだ決まっていない方は、早めに見つけるようにしましょうね。
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