徒然なるママの365日

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建国記念の日~意味と由来は?なぜ「建国記念日」じゃないの?外国では?

   


2月11日は「建国記念の日」でお休みですよね。

この日にはどんな意味と由来があるのでしょうか?

「建国記念日」と言われることもありますが、そもそもこの日は日本という国が建国された日とは言えないようなのです。

調べてみました。

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建国記念の日の意味と由来は?

建国記念の日はいつから始まったの?

建国記念の日は、1966年(昭和41年)の「国民の祝日に関する法律」(祝日法)の改正に伴い制定され、翌1967年(昭和42年)2月11日から適用されました。

もともとこの2月11日は「紀元節」という祝祭日でした。

この紀元節は、1948年(昭和23年)の祝日法の制定に伴い、廃止され、以降「建国記念の日」となっているのです。

建国記念の日の意味と由来は?

祝日法では、建国記念の日の趣旨について、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」と規定しています。

一方、以前の祝日であった「紀元節」は、「日本書紀」に記述されている初代天皇である神武天皇の即位の日として、1872年(明治5年)に制定されました。

この2月11日という紀元節の日付は、「日本書紀」において神武天皇が即位したとされる日に由来しています。

日本書紀では、初代天皇とされる神武天皇の即位の日が、紀元前660年1月1日 (旧暦)と記述されていて、その即位の日を、明治になってから新暦に換算した日付が「2月11日」ということなのです。

紀元節であった頃は、当日は、各地の神社で「建国祭」などの祭りが執り行われていたようです。

なぜ「建国記念日」じゃないの?

法律では、2月11日は「建国記念の日」と定められていて、「建国記念日」とは書かれていません。

どうして「建国記念日」とは言わないのでしょうか。

なぜ紀元節は廃止されたの?

先にお伝えしたとおり、2月11日は、1873年(明治6年)に日本国の建国の日として「紀元節」と定められ祭日となり、その翌年から適用されました。

しかし、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に、「紀元節を認めることにより、天皇を中心とする日本人の団結力が高まり、再び米国の脅威となるのではないか」という占領軍 (GHQ)の意向で廃止されたのです。

どうして「復活」したの?

廃止後、報道機関が行ったアンケート調査により、全国民の80%以上の人が「建国を記念する日」を望んでいるということがわかるなど、紀元節復活に向けた動きは、1950年代に入る頃から徐々に見られるようになりました。

そして、1957年(昭和32年)2月13日には、自由民主党の衆議院議員らによる議員立法として「建国記念日」制定に関する法案が提出されました。

しかし、当時の野党第1党である日本社会党が反対したため、衆議院では可決されたものの、参議院では審議未了で廃案となってしまったのです。

その後、「建国記念日」の設置を定める法案は、9回の提出と廃案を繰り返すも、成立には至りませんでした。

最終的に、名称に「の」を挿入した「建国記念日」として“建国されたという事象そのものを記念する日”であるとも解釈できるようにして、具体的な日付の決定に当たっては第三者の諮問機関を通すなどして、ようやく社会党も妥協。

1966年(昭和41年)6月25日、「建国記念の日」を定める改正祝日法が成立したのです。


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外国ではどうなの?

世界でも建国記念日を法律などで定めて祝日とする国は多いようです。

ただ、何をもって建国記念日とするかは、国によって異なっています。

アメリカ

アメリカでは、1776年に大陸会議でアメリカ独立宣言に署名がされた日である7月4日を「独立記念日」としています。

映画などでもよく採り上げられていますね。

フランス

1789年、バスチーユ牢獄襲撃・政治犯解放でフランス革命が始まった日である7月14日を「パリ祭」として記念してます。

スペイン

イスパニアデー(ナショナルデー)である10月12日の起源は、コロンブスが1492年に初めてアメリカ大陸の地を踏んだ日です。

イタリア

国民投票により王制に代って共和制を政体とすることを決定した1946年6月2日を記念して、6月2日を共和国記念日としています。

イギリス

建国記念日としての意味合いをもった祝日はありません。

これは、もともとイギリスは連合王国で、特定の構成国の建国記念日を採り上げると、連合体制を維持するのが困難になってしまうからのようです。

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まとめ

祝日法に定める建国記念の日の趣旨は、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」です。

先人の数え切れない努力の上に、日本という国が形成されて発展し、その結果、今のワタシたちの便利で豊かな生活があるのだと思います。

建国記念の日には、先人の努力に感謝しながら、あらためて日本を愛する心を持ちたいですね。


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