春眠暁を覚えず~意味は?春はなぜ眠くなるの?対策はどうしたらいいの?
2018/04/03
日増しに暖かくなって、春を感じるようになるにつれ、寝心地が良くなり目覚めにくくなったりします。
そんなとき思い出すのが、「春眠暁を覚えず」という一文ですよね。
でも、そもそも、春になるとなぜ眠くなるのでしょうか。
春眠暁を覚えず~その意味は?
「春眠暁を覚えず」~これを朝寝坊の言い訳にする人もいますよね(笑)
実はこれには続きがあり、中国唐代(盛唐)の代表的な詩人、孟浩然(もうこうねん)(689年~ 740年)の漢詩「春暁(しゅんぎょう)」の一節なのです。
全文をご紹介します。
春暁
春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)
処処に啼鳥を聞く(しょしょにていちょうをきく)
夜来風雨の声(やらいふううのこえ)
花落つること知んぬ多少ぞ(はなおつることしんぬたしょうぞ)
現代語訳
春の眠りは心地よく、夜が明けるのもわからないほどだ
ふと目が覚めると、あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる
昨日の夜中には風雨の音がよく聞こえていた
せっかくキレイに咲いた花もどれだけ散ってしまったことだろう
「春眠暁を覚えず」は、ステキな詩の一部だったのですね。
そもそも春はなぜ眠くなるの?
春になると眠くなる理由はいくつかあるようです。
自律神経
ワタシたちのカラダは、気温が変化しても体温を一定に保つように自律神経で調整しています。
寒い冬は交換親権が優位になり、末梢親権を収縮させて体温が下がらないようにします。
一方、暖かくなると、副交感神経が優位になり、カラダがリラックスした状態になり、血管が拡張することで眠気が増す傾向になります。
メラトニン
脳内ホルモンの一種であるメラトニンの影響もあります。
メラトニンは、暗さを感じると分泌し始める睡眠を誘う脳内物質で、冬は夜が長いため多く分泌され、暖かくなるにつれ減少していきます。
春になると日照時間が長くなりますが、メラトニンの分泌量は急に現象しないため、春先は眠くなることが考えられます。
その他
春は環境の変化が多く、それによるストレスによって睡眠不足となり日中に眠気が出ることがあります。
またワタシのような花粉症の方は、鼻づまりなどで良質な睡眠がとりにくい場合もあります。
花粉症については、以下も参照してくださいね。
眠気対策はどうしたらいいの?
では、具体的な眠気対策はどうしたらいいのでしょうか。
睡眠については特効薬のようなものはありません。
日ごろの生活習慣から見直していきましょう。
睡眠のリズムを整える
- 7~8時間を目安に睡眠をとる
個人差がありますので目安です。 - 目覚めたらすぐカーテンを開けて朝日を浴びる
朝日を浴びることでメラトニンの分泌量が適正になります。 - 就寝時間が違っても、休日も起床時間は一定にする
一度朝寝坊をするとそれをズルズル引きずってしまいます。
バランスの良い食事を心がける
- 夕食は食べ過ぎないようにする
寝る時に胃の中に食べ物があると、消化器官も脳も働き続けてしまうため睡眠モードに入りにくくなります。 - 消化の良いものを食べるようにする
消化活動が落ち着くにはだいたい2~3時間が必要と言われています。 - コーヒーやアルコール・煙草をやめる
カフェイン飲料や煙草は強い覚醒作用があるので夜は控えるようにしましょう。
食事はすべての基本です。
その他
その他、日中の眠気対策としては、
- ガムを噛む
- ときおり席を立って歩く
- 昼休みに20分程度の仮眠をとる
なども有効です。
気分転換を兼ねて、冷たい水で顔を洗ったり、外の空気を吸ったりしてもいいでしょう。
なお、花粉症対策の飲み物についてはコチラもどうぞ。
まとめ
中国唐代(盛唐)の代表的な詩人ですら春に眠気を感じるのですから、ワタシたち一般人が春先に眠気を感じるのは当たり前なのかもしれません。
だからと言って仕事中にウトウト…なんてコトはできません。
ヤッパリ健康の基本は、バランスの良い食事と、早寝早起きですね。
■ おすすめトピック ■