徒然なるママの365日

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健康寿命の都道府県ランキング1位は山梨と愛知!過去の比較や傾向も

      2018/04/09

厚生労働省は、介護を受けたり、寝たきりにならずに健康上問題なく日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」について、2016年の結果を発表しました。

健康寿命は3年ごとに発表されますが、前回(2013年)の結果と比べ、元気に過ごせる期間がますます長くなっています。

また、同時に都道府県別の健康寿命も発表されました。

さあ、アナタのお住いの都道府県のランキングはどうなっているのでしょうか。

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健康寿命の都道府県ランキングはどうなっているの?

今回(2016年)の調査結果は次のとおりとなりました。

健康寿命は3年ごとに発表されますが、前回(2013年)の結果と比べ、元気に過ごせる期間がますます長くなっています。

都道府県ランキング

男性は2位の埼玉県(前回21位)と4位の岐阜県(前回19位)、女性は5位の島根県(前回38位)の躍進が目につきます。

なお、2016年のデータは、国民生活基礎調査が熊本地震により熊本県を調査していないため、熊本県が含まれていません。

 男性  女性
順位 都道府県 (前回) 順位 都道府県 (前回)
1位 山梨県(73.21歳) (1位) 1位 愛知県(76.32歳) (18位)
2位 埼玉県(73.10歳) (21位) 2位 三重県(76.30歳) (8位)
3位 愛知県(73.06歳) (12位) 3位 山梨県(76.22歳) (1位)
4位 岐阜県(72.89歳) (19位) 4位 富山県(75.77歳) (14位)
5位 石川県(72.67歳) (4位) 5位 島根県(75.74歳) (38位)
6位 静岡県(72.63歳) (3位) 6位 栃木県(75.73歳) (11位)
7位 山形県(72.61歳) (22位) 7位 岐阜県(75.65歳) (11位)
8位 富山県(72.58歳) (31位) 8位 茨城県(75.52歳) (6位)
9位 茨城県(72.50歳) (11位) 9位 鹿児島県(75.51歳) (22位)
10位 福井県(72.45歳) (6位) 10位 沖縄県(75.46歳) (27位)
新潟県(72.45歳) (17位) 11位 新潟県(75.44歳) (13位)
12位 宮城県(72.39歳) (5位) 12位 大分県(75.38歳) (10位)
13位 千葉県(72.37歳) (7位) 13位 静岡県(75.37歳) (2位)
香川県(72.37歳) (38位) 14位 福井県(75.26) (9位)
15位 鹿児島県(72.31歳) (14位) 15位 群馬県(75.20歳) (5位)
16位 神奈川県(72.30歳) (15位) 16位 山口県(75.18歳) (7位)
滋賀県(72.30歳) (31位) 石川県(75.18歳) (17位)
18位 山口県(72.18歳) (27位) 18位 千葉県(75.17歳) (20位)
19位 栃木県(72.12歳) (23位) 高知県(75.17歳) (29位)
20位 長野県(72.11歳) (18位) 20位 青森県(75.14歳) (19位)
21位 兵庫県(72.10歳) (42位) 21位 岡山県(75.09歳) (36位)
22位 群馬県(72.07歳) (13位) 22位 佐賀県(75.07歳) (32位)
23位 宮崎県(72.05歳) (8位) 23位 山形県(75.06歳) (30位)
24位 東京都(72.00歳) (37位) 24位 福島県(75.05歳) (35位)
25位 沖縄県(71.98歳) (2位) 25位 宮崎県(74.93歳) (4位)
北海道(71.98歳) (25位) 26位 香川県(74.83歳) (40位)
27位 広島県(71.97歳) (33位) 27位 長野県(74.82歳) (16位)
28位 岩手県(71.85歳) (40位) 28位 長崎県(74.71歳) (40位)
28位 京都府(71.85歳) (45位) 29位 埼玉県(74.67歳) (34位)
30位 長崎県(71.83歳) (29位) 30位 福岡県(74.66歳) (33位)
31位 三重県(71.79歳) (10位) 31位 神奈川県(74.63歳) (15位)
32位 島根県(71.71歳) (30位) 32位 愛媛県(74.59歳) (36位)
33位 鳥取県(71.69歳) (34位) 33位 秋田県(74.53歳) (3位)
34位 青森県(71.64歳) (44位) 34位 岩手県(74.46歳) (24位)
35位 佐賀県(71.60歳) (24位) 大阪府(74.46歳) (47位)
36位 大分県(71.54歳) (16位) 36位 宮城県(74.43歳) (31位)
岡山県(71.54歳) (26位) 37位 和歌山県(74.42歳) (28位)
福島県(71.54歳) (41位) 38位 東京都(74.24歳) (42位)
39位 大阪府(71.50歳) (43位) 39位 兵庫県(74.23歳) (44位)
40位 福岡県(71.49歳) (35位) 40位 鳥取県(74.14歳) (23位)
41位 奈良県(71.39歳) (28位) 41位 奈良県(74.10歳) (21位)
42位 高知県(71.37歳) (46位) 42位 滋賀県(74.07歳) (39位)
43位 和歌山県(71.36歳) (20位) 43位 徳島県(74.04歳) (43位)
44位 徳島県(71.34歳) (47位) 44位 京都府(73.97歳) (45位)
45位 愛媛県(71.33歳) (36位) 45位 北海道(73.77歳) (26位)
46位 秋田県(71.21歳) (39位) 46位 広島県(73.62歳) (46位)
熊本県(調査なし) (8位) 熊本県(調査なし) (25位)

アナタのお住いの都道府県は何位だったでしょうか。

過去の調査結果との比較はどうなっているの?

過去2回(2010年、2013年)と今回(2016年)の各都道府県別の健康寿命の平均値をランキング化(上位5位)した結果は次のとおりです。

男性 女性
順位 都道府県 順位 都道府県
1位 山梨県(72.52歳) 1位 山梨県(75.49歳)
2位 愛知県(72.15歳) 2位 静岡県(75.43歳)
静岡県(72.15歳) 3位 愛知県(75.30歳)
4位 千葉県(71.93歳) 4位 群馬県(75.25歳)
石川県(71.93歳) 5位 栃木県(75.14歳)

この結果によると、過去10年近く、山梨、愛知、静岡は男女ともに健康寿命が長いことがわかりますね。

前回(2013年)の調査結果で山梨県が男女とも1位になった時、ワタシなりに、

「健康寿命」の都道府県別1位は山梨県!その理由と都市別ランクも

で、その理由を分析してみました。

でも、これといった決め手となるものがなかったのも事実です。

総合的にみると、天気がよく、温暖な気候で、犯罪も少なく、スポーツがさかんで、知的好奇心が旺盛。

これらの条件は、前々回(2010年)1位の静岡県にも当てはまっています。


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全国的な傾向はどうなっているの?

最新(2016年)の健康寿命の都道府県ランキングでは男性が山梨県、女性が愛知県でしたね。

では、調査結果全体からはどのようなことがわかるのでしょうか。

政府は「健康日本21」策定時(2010年)と比較して、現在、次のような目標を定めています。

  1. 健康寿命の延伸(日常生活に制限のない期間の平均の延伸)
  2. 健康格差の縮小(日常生活に制限のない期間の平均の都道府県格差の縮小)

次の調査結果はいずれも過去3回(2010年、2013年、2016年)の、それぞれの平均値をもとに比較しています。

健康寿命の延伸

健康寿命と平均寿命の推移

平均寿命と健康寿命の差が縮まらなければ、本当の意味での「健康長寿」とは言えません。

2010年(平成22年)と2016年(平成28年)の調査結果を比較すると、健康寿命は、男性で 1.72年、女性で 1.17年 増加しています。

一方、同期間における平均寿命は、

  • 男性 … 1.43年(79.55年 → 80.98年)
  • 女性 … 0.84年(86.30年 → 87.14年)

と、男女とも増加しています。

平均寿命の増加分を上回る健康寿命の増加

これらを比較すると、男女とも健康寿命の増加分は平均寿命の増加分を延びを上回っています。

※ 第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料より抜粋

健康格差の縮小

健康格差の縮小とは、日常生活に制限のない期間の平均の都道府県格差の縮小のことです。

健康格差の男女差

都道府県差の標準偏差(地域格差指標) によると、男性は格差が縮小したものの、女性は格差が縮小したとは言えないという結果が出ています。

都道府県格差の縮小

日常生活に制限のない期間の平均の、最長県と最短県の格差は2010年(平成22年)と比較すると縮小しています。


※ 第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料より抜粋

また、都道府県別健康寿命の分布をみると、男性は全体として改善するとともに、低順位(健康寿命が短い方)ほど改善幅が大きいため、地域格差指標が小さくなっていますが、女性は順位に関係なく全体として健康寿命が改善しているため、地域格差指標の変化は少ないという結果になりました。

  • 男性 … 0.79年(2.79年 → 2.00年)
  • 女性 … 0.25年(2.95年 → 2.70年)

それでもまだ男女とも2.0年以上の格差があることになるので、何とも言えませんね。

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まとめ

健康長寿ランキングの上位に入っている地域にそれなりに共通しているのは、比較的自然豊かな、のんびりとした土地柄であることでしょうか。

しかし、過去に長野県が証明したように、県ぐるみの取り組み次第で長寿県に変えられるというのは、興味深いですよね。

そして、健康長寿ランキングトップ3の山梨県、静岡県、愛知県は、それぞれ健康増進計画を10年以上の歳月をかけ、静岡県は「ふじのくに健康増進計画」、山梨県は「健やか山梨21」、愛知県は「健康日本21あいち計画」として実施、積極的に展開しています。

このような官民が一体となった地道な取組が実を結んでいることはほぼ間違いないでしょう。

ワタシの住む埼玉県でも、遅まきながら、平成24年度から「健康長寿埼玉プロジェクト」を推進していて、今回の男性の大躍進は取組の成果が出つつあるのかも知れません。

でも、なんで男性だけが…。

埼玉県の女性も成果を出さないといけませんね。


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