台所の流しが詰まる!どうして詰まるの?自分で直せる?業者はいくら?

台所の流しが詰まるなぁ~と思いつつも、そのまま放置して数カ月…。
ある日、完全に詰まってしまいました。
こんなときはどうしたらイイのでしょうか。
どうして台所の流しが詰まるの?
原因は?
台所だけではなく、お風呂や洗面台も、どんなに気を付けても水以外の異物が水と共に混ざって流れてしまいます。
台所の排水口では、食べ物のかすや、調理で使用した油などが異物として、排水口に流れ込んでしまいます。
排水口には、こうした異物を取り除くネットなどを取り付けていらっしゃるかと思いますが、それでもすべての異物を取り除くことは不可能です。
台所は毎日使うものですので、少しずつ、ホントに少しずつですが、排水口付近や排水管の内側にこびりついていきます。
それがつもり積もって、排水の詰まりや、排水管の詰まりを引き起こしてしまうのです。
集合住宅と戸建ての差はあるの?
排水口に異物が流れること事態には差はありません。
差があるのは「メンテナンス」なのです。
集合住宅に住むワタシの実家では、流しが詰まったことがありません。
それは、管理会社が定期的に集合住宅全体の排水管等のメンテナンスを行っているからです。
自己所有の戸建てだと、メンテナンスも自己責任になりますので、こうした知識が事前にない場合や、節約の一環としてメンテナンスを怠ってしまうと、経年により詰まってしまうのです。
戸建てでも賃貸であれば、管理会社がメンテナンスを行うと思いますので、その場合は心配する必要はないでしょう。
要はワタシたちのカラダと同じ。
定期的にケアしないとダメということです。
自分で直せるの?
詰まり方がヒドくなければ、自分で直せることも多いようです。
このあたりも、ワタシたちのカラダと同じですね。
直し方をいくつか、ゆるやかに効果があるものから、強力なモノの順番でご紹介します。
1.排水口付近を良く掃除する
もっとも軽傷の場合はこれで直ることも多いです。
眼で見て、排水口付近の汚れを取りましょう。
モチロン、フタをとって、ネットなども良く掃除してください。
2.重曹とクエン酸を使用する
おなじみの、重曹とクエン酸も、比較的軽い症状の場合には効果があります。
準備ができたら、排水口の周りから奥にかけて重曹を振りかけ、その上から、同じようにクエン酸の粉をかけていきます。
かけ終わったら、ぬるま湯を少しずつ流しこむと、重曹とクエン酸が中和反応を起こし、炭酸ガスの泡が出て、排水管内の汚れを落としてくれます。
排水管に流しこむように、ぬるま湯を流していきます。
そのまま一時間ほど放置して、最後に排水管にお湯をザーッと流して、泡を落としてください。
3.パイプクリーナーを使用する
もっともポピュラーな対処法です。
パイプユニッシュ(ジョンソン株式会社)に代表される、『パイプクリーナー』が、排水管のそこそこのつまりに対しては効果的です。
家庭で使用することを想定したものですが、普通のクリーナーより強力です。
使用上の注意などをよく読んで使用してください。
4.業務用薬品を使用する
完全に詰まってしまった場合には、パイプクリーナーでは歯が立ちません。
我が家はまさにそのケースでした…。
そんな時には、業務用薬品でもっとも有名な「ピーピースルーF」というものがあります。
フレーク(粉末)状または顆粒状になっていて、水を加えることで発泡と発熱する作用があります。
そしてさらにアルカリの力で排水管にこびり付いている汚れを落としやすくしているのです。
ピーピースルーFは、市販の家庭用の排水口洗浄剤よりやや強い程度の薬剤になります。
そのため、完全に詰まってしまっている場合は、詰まりが解消されない場合もあります。
そんなときは、ピーピースルーFの5倍以上の強力な洗浄剤として、 ピーピースルーKというモノもあります。

ピーピースルーK は、 完全に詰まってしまった時でも効果を発揮するほどのプロ使用ですが、その分薬液の反応熱が高いので取り扱いに十分注意しなければなりません。
なお、ピーピースルーKは医薬用外劇物の商品になりますので、購入する際は毒物劇物譲受書の提出が必要となります。
まずは「ピーピースルーF」を試してみましょう。
また、いずれのピーピースルーも一般の市販品より強力ですので、イッキに詰まりを直そうとして、注意書きより多量のピーピースルーを投入する方がいるそうです。
あまりに強力なため、そのような使い方をすると、パイプそのものまで溶かしてしまうこともあるそうです。
ご注意くださいね。
4.ラバーカップを使用する
「ラバーカップ」というとチョット分かりにくいかも知れませんね。
トイレで見かける、「スッポン」とも呼ばれる、アレです。
実はトイレのつまりで、ワタシのサイトでも一度ご紹介しています。
トイレで使用したものを台所で使うのはチョット…という方は、新しいモノを用意してもいいでしょう。
排水口まわりをすべて外した状態でラバーカップで排水口を覆い、シンクに10センチ程度水を張り、ラバーカップを排水口にゆっくりと押し付け、一気に「ポンッ」と引き上げます。
ラバーカップを使って台所の排水口つまりを直している動画がありました。
数回やればとれるようですが、我が家はダメでした…。
5.真空式パイプクリーナーを使用する
真空式パイプクリーナーは、ポンプの力で圧力をかけて、排水つまりを解消する排水グッズです。
ホームセンターやネットショッピングで、2,000円前後から購入できます。
サイズがあるので、購入の際は注意してくださいね。
ちなみに、ココでも業者さんは、特別なモノをお持ちでした。

ヤッパリ、「餅は餅屋」ということなのですね。
業者に頼むといくらするの?
今まで何度か水回り周辺の不具合を自分で直してきたワタシ。
しかし、今度ばかりはギブアップでした…。
自分で直せそうな方法をいくつか試してダメな時は業者に頼むしかありません。
業者と言ってもいろいろありますし、どういう基準で選んだらいいのかもわかりません。
ポストに、マグネットタイプの小さな広告(?)を投函されることもありますよね。
例えば、「3,000円から」とうたっている業者もありますが、人件費だけを考えても、それではとても請け負えるハズがないと思います。
我が家ではとりあえず、何となくですが、いい意味で気になった業者をいくつかピックアップして電話をしてみました。
(ワタシ)「ホントに3,000円なのでしょうか。」
(業者A)「それは3,000円から、ということで、3,000円で必ずできるかどうかわかりません。」
(ワタシ) 「では、いくらなのですか」
(業者A) 「お伺いしてみないと…」
(ワタシ) 「最大でいくらぐらいですか?」
(業者A) 「それも、お伺いしてみないと何とも言えません。」
このあと、数件電話をかけましたが、料金を明示しない業者ばかりでした。
こんな業者には頼めるはずはありません!
そんな中、1件だけ、他と比べてハッキリ金額を言ってくれる業者がありました。
(ワタシ) 「いくらかかりますか?」
(業者Z) 「出張料と技術料で15,000円からになります。あとはご自宅の状況によります。」
(ワタシ) 「では、最大でいくらぐらいですか?」
(業者Z) 「何とも言えませんが、台所周りだけで済めば25,000円以上はいただきません。台所以外に、ご自宅の敷地内に排水口があると思いますが、そこが詰まっているようなら、いったんそこで作業を中止して、ご相談させていだきます。」
(ワタシ) 「わかりました。では、いつならお願いできますでしょうか。」
やはり我が家は相当重症だったようなのですが、台所周りの入念な作業だけで流れるようになったので、25,000円で済みました。
あとでネットで調べましたが、 作業後に10万以上請求された事例もあるようです。
業者に依頼する場合は、必ず最大料金を先に言わせるようにしてくださいね。
重症化しないためには?
このとき来てくれた業者さんからアドバイスをいただきましたので、ご紹介します。
1.給湯の温度を60度まで上げて、そのまま数分間流し続ける
給湯の温度を60度まで上げて、そのまま数分間流し続けると、こびりついた油がとれるそうです。
2.1を数カ月に一度のペースで行う
給湯の温度を60度まで上げて、そのまま数分間流し続ける作業を、数カ月に一度のペースで行います。
3.年に1回ピーピースルーを使う
給湯作業に合わせて、年に1回ピーピースルーを使って排水管を掃除すれば、ほぼダイジョブとのことでした。
ちょっと詰まり気味のお宅は、まずは60度のお湯をしばらく流してみましょう。
まとめ
我が家は、詰まり始めてからしばらく放置していたので、結局高くついてしまったようです。
お肌と同じで、日ごろからのお手入れが大切なのですね。
アナタはそんなことのないように、しっかりケアしてくださいね。
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