徒然なるママの365日

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新型コロナウイルスだけじゃない!過去の感染症は?どう戦う?

   

日本のみならず世界中で猛威を振るう、新型コロナウイルス。

感染者や死者の数は日に日に増えている状況です。

でもワタシたち人間は、過去幾度も感染症と戦ってきたのです。

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新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルスの起源は?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、SARS、MERS、AIDS、エボラ出血熱のように、動物から人へ伝播可能な感染症です。

おそらく2019年後半に中国の武漢で、動物から人への伝播が起こり、宿主はコウモリの可能性が高いと考えられています。

実際に、新型コロナウイルスは、コウモリから見つかったウイルスにもっとも近く、遺伝子構造の96%が一致します。

コウモリからセンザンコウ(絶滅危惧種で、珍味として食されることもある)を経由して、人へ伝播した可能性もあるようです。

どうしたら感染するの?

一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。

閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。

飛沫感染とは、感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することです。

接触感染とは、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつき、他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染することです。

やはり「三密」を避けることが有効なようです。

過去の感染症にはどんなものがあるの?

天然痘

天然痘の起源は定かではありませんが16世紀末から発生したウイルスなのではないかと言われてます。

天然痘を引き起こす痘瘡ウイルスは高い致死率と感染性をもち、接触感染の威力が強力で、感染によってできる発疹が触れた衣類や寝具なども感染源となります。

ペスト

ペストは主にウイルスに感染したネズミなどげっ歯類の動物と、媒介するノミが原因となって引き起こされる感染症です。

パンデミック(世界的大流行)となった中世のペストは、クマネズミによってもたらされたものであったと言われています。

ネズミが大量に死んでいる様子から始まる、カミュの小説「ペスト」は、最近良く売れているようです。

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ある種のノミは好んでネズミなどに寄生するのだが、そのネズミがペストに感染していると、寄生しているノミがペストウイルスを吸い込み、ヒトに飛び移った際にヒトへも菌が移され、感染症が引き起こされることになります。

14世紀には、ヨーロッパの人口の3分の1がペストにより命を落としたとも言われていて、人々はペストを「黒死病」と呼び恐れていました。

コレラ

コレラの最初の大流行は1817年インドのベンガル地方で起こりました。

コレラ菌に汚染された生活用水、主に飲み水が腸内に入り細菌が増殖し、吐き気や下痢の症状から体内の水分や塩分が失われます。

当時は貿易や移民の拡大、交通手段の発達など、近代化へと進む真っ只中で、インドを訪れた船乗りや商人によってコレラ菌は世界各地に拡大しました。

スペイン風邪

1918年に流行が始まり、1920年に収束したスペイン風邪はインフルエンザの一種です。

インフルエンザウイルスは人間が免疫をもっていない形態にすばやく変身するため、約30年に一度のペースで誰も免疫をもっていないウイルス形態が発生し、大流行が起こってしまいます。

当時は、第一次世界大戦の最中で、各国の人々が入り混じるなか、感染は瞬く間に世界中に広がりました。

大戦での戦死者が1,500万人なのに対し、スペイン風邪による死者は2,000万人以上にのぼったとも言われています。

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過去の感染症とはどう戦ってきたの?

天然痘

天然痘は、人類史上初めて根絶に成功した感染症と言われ、1977年に最後の患者がソマリアで発生して以来、感染は認められていません。

WHOは、1980年に天然痘の世界根絶宣言を行っています。

ペスト

1894年には北里柴三郎によりペスト菌が発見され、有効な治療法が確立されています。

ただし、現在でもペストに感染するリスクはあり、実際に、2017年にはマダガスカルでの感染流行が確認されています。

コレラ

1854年にイギリスで流行しましたが、イギリス人医師スノーは、イギリスでのコレラの流行源が一般家庭向けの給水ポンプであることを突きとめました。

この発見により、衛生管理及び水質管理が見直された欧州と北米ではコレラの流行が収まりました。

特徴的なのは、移動の自由度が高くなったために世界中に蔓延したということですが、一方で、この病気の流行により、パリでは「公衆衛生法」が成立し、欧州各国で下水の整備がなされるなど、人々の衛生観念を大きく進歩させた契機となったとも言えます。

スペイン風邪

米ミズーリ州セントルイス市では、学校閉鎖などを実施し、人が密集する場を設けることを禁じ、患者には隔離措置を施しました。

その結果、感染率は30~50%低下し、1週間の人口10万人あたりの死亡者数も最小となりました。

しかし、その後死亡率の低下を受けて集会などの制限を解除した途端に、新たな集団感染が始まったことも記録されています。

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まとめ

スペイン風邪に対する、米ミズーリ州セントルイス市の徹底した対策は、新型コロナウイルスの対策を講じる上でも学ぶべき点が多いとして注目が集まっています。

また、その後の一時的な収束を受けて制限を解除した途端に、新たな集団感染が始まったことも注目されています。

一方、コレラの流行においては、パリでは「公衆衛生法」が成立し、欧州各国で下水の整備がなされるなど、人々の衛生観念を大きく進歩させた契機となっています。

対策は徹底的に、かつ継続しなくては意味がありません。

また、アフターコロナを見据えて、ピンチをチャンスに変える知恵も必要ですね。


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