白髪はなぜ生えるの?抜くと増えるの?減らせるの?お答えします!
なぜ白髪は生えてくるのでしょうか?
実はワタシ、学生の頃からいつも数本白髪があり、親からは「若白髪は縁起が良い」などと何と受け止めて良いのかわからないようなことを言われていました。
その後、結婚して、子どももできて、ますます白髪が増えつつあります(笑)。
一方、会社でも、ワタシより年上の先輩方でもほとんど白髪のない人もいます。
なぜなのでしょうか?
白髪はなぜ生えるの?
本来、頭皮の毛根内で髪の毛がつられていくときは白い状態です。
それが、毛根部分にある色素細胞「メラノサイト」の働きで作られたメラニン色素が髪の毛に取り込まれて、黒い色になります。
その「メラノサイト」は加齢により減少し、メラニン色素が配置されなくなっていきます。
ですので、歳をとったら白髪が増えてくるのは自然なことだと言えます。
でも、まだ若いのに白髪が多いという場合は、生活習慣、食生活、ストレスなどが原因なのではないかと考えられています。
生活が不規則であるとか、過度なストレスなどカラダが緊張し、血行が悪くなると、必要な栄養素が頭皮や髪の毛まで行き届かなくなり、白髪になりやすくなるのです。
また、喫煙や遺伝によるものなど、さまざまな要因で白髪になるとされています。
白髪は抜くと増えるの?
「白髪は抜くと増える」と言われることがあります。
でも、この話には科学的な根拠はなく、白髪は抜くと増えるというのは、いわば単なる迷信です。
ただし、髪の毛を抜いたときに、毛根の髪の毛を作り出す部分である毛乳頭と毛母細胞が破壊されると新たな髪の毛が作られなくなりますので、髪の毛を抜くと白髪だけでなく、黒髪も生えてこなくなる可能性があります。
また、白髪が生えてくる毛根は、色素細胞の働きが低下してメラニン色素が取り込まれなくなっているので、白髪を抜いても新たに生えてくる髪の毛は、やはり白髪になります。
さらに白髪は黒髪と比べて固い毛質のため、新たに生えてきた毛は立ちやすくなるため、かえって白髪が目立つようになってしまうことがあります。
このようなことから、「白髪は抜くと増える」と言われるようになったのかも知れません。
白髪を減らすことはできるの?
今のところ、白髪を減らす確実な方法はありません。
ただし、現在さまざま研究が進み、日本のある研究グループが、髪の毛に色をつける働きをする色素細胞の元になる「色素幹細胞毛」を発見し、白髪が出来る仕組みが解明されるひとつの手掛かりになると期待されています。
今後さらに研究が進めば、近い将来、白髪の予防剤や除去剤が店頭に並ぶ日が来るかも知れませんね。
とりあえずは、加齢以外の原因であれば、以下のような適切な対応である程度予防することはできそうです。
ポリフェノールを摂取する
抗酸化作用があるポリフェノールを多く含む食品は、白髪の予防に良いとされています。
ポリフェノールはどの植物にも含まれています。
野菜や果物には必ずポリフェノールが入っていますが、それぞれに含まれる量は変わってきます。
ポリフェノールが多く含まれる代表的なモノをいくつかあげてみます。
- 赤ワイン
- 緑茶
- 大豆
- りんご
- タマネギ
- 生姜
- カカオ(チョコレートやココア等)
ポリフェノールが多く含まれている食品をたくさん摂取しようとしても実際にはなかなか難しいので、サプリメントなどで補っても良いでしょう。
頭皮をマッサージする
髪の毛に色をつけているのは毛根に配置されているメラトニンです。
メラトニンは髪の毛が抜けるときに、一緒になくなってしまうのです。
次の毛が生えるときにまた配置されるのですが、配置されない場合、白髪になります。
頭皮をマッサージして血行を良くして、メラトニンの再配置を促しましょう。
日々の生活習慣に気を付ける
日々の生活習慣として、次のことに気を付けましょう。
- 適度な運動をし、新陳代謝を上げる
- くよくよせず、ストレスを溜めない
- 消化に良い食べ物を摂って、睡眠を充分とる
白髪予防というより、健康の基本ですね。
まとめ
なぜ色素細胞の働きが低下して、メラニン色素が取り込まれなくなるのか、白髪ができるメカニズムは、まだまだ研究の途上です。
白髪が生えてきて、さらに増えてくると、どうしても気になってしまうものですが、神経質になりすぎるとそれがまたストレスとなって、さらに白髪を増やしてしまうことも考えられます。
逆に、生活習慣やストレスが原因の場合、それが改善されると、いつまにか白髪もなくなっていた、ということもあります。
白髪のことは気にしすぎず、日々の生活習慣を見直していくのが、白髪予防の近道のようですね。
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