溶連菌感染症になった子どもへの対応方法や学校、運動などについて
2017/02/19
子どもって、ホントによく急に熱を出しますよね。
普段はただの風邪だと思うことが多いですが、子どもたちの間で「溶連菌感染症」なるモノが流行することがあります。
ウチの子も先日熱を出し、小児科に行ったら突然「溶連菌感染症」と言われ、数日間の薬を渡され、数日後の再来院を告げられました。
同じ学校で、同じ学童保育に通う子も同じ時期に熱を出しましたが、その子が行った医者では、ただ単に「風邪でのどが赤いね。」と言われ、抗生物質を処方されただけでした。
溶連菌は、治ったように見えて、しばらく後に腎炎を起こす子もいるなんてことも医者で渡されたパンフレットには書いてありました。
実際のところ、溶連菌感染症への対応ってどうなのでしょう?
ここでキチンと確認しておきましょう!
溶連菌感染症になった子どもへの対応方法は?
あなたのお子さんが通われている小学校や学童保育、学習塾などで溶連菌感染症に罹った別のお子さんがいた場合、行かれた医者が単に「風邪」という診断であっても、熱やのどの痛みなど、溶連菌感染症の症状が出ている場合は、念のため溶連菌の検査キットを持っている小児科へ行かれることをオススメします。
溶連菌は感染症で、大人も罹患する可能性があります。
風邪だと診断され、数日分の抗生物質を処方されても、溶連菌感染症である場合は、その後再発する場合もあります。
溶連菌感染症の検査をしてもらい、抗生物質を10日間飲めば、通常は完治します。
尿検査をして完治を確認するのが一般的です。
医者によって対応が全然違いますから、安心できるところに行った方がいいと思います。
人によっては、溶連菌に罹り、アレルギー性紫斑病という血液の病気にまで至り、数カ月入院などということもまれにあるようです。
溶連菌自体は全然怖い細菌ではないそうですが、対処を間違うと大変なことになりますので、不安な時はしっかり検査をしてください。
溶連菌感染症になった子どもをいつから学校へ行かせられる?
学校保健安全法・施行規則に基づく文部科学省の解説では、第三種学校伝染病で、適切な抗菌薬治療開始後24時間以内に感染力は失われるので、それ以降登校可能としています。
つまり、抗生剤を服用して24時間以上たっていれば登校できます。
逆に言えば、抗生物質を飲んで24時間は確実に登校の許可は出ないと考えられます。
なので、受診した日・翌日はお休みとなります。
ただし、これはあくまでも法令に基づく基準の話で、実際の出席停止期間は医師の判断に任されることになっています。
そのため、一概に「いつから」とか「何日出席停止」とは言えません。
抗生物質を飲み、つらい症状がおさまっているという状態がであることが登校のポイントです。
医師が登校を許可すれば、学校に行けるようになります。
また、子どもの症状が落ち着き元気になれば登校できるようになります。
登校できるようになる日ついて、「こういう症状になったらいいですよ」と言われる場合と「再度受診してから判断します」と言われる場合があると思います。
溶連菌感染症になった子どもに運動させても良い?
治癒証明が出て、本人が元気なら問題ありません。
しばしば「しばらく安静にしているように」と言われることがありますが、運動を制限しても溶連菌の治癒には直接影響はないようです。
溶連菌感染症は腎炎を合併しやすい病気で、腎炎を起こせば安静が必要ですが、安静にしていたからといって腎炎を起こさないわけではありません。
腎炎の治療として安静が必要なので、予防のためではありません。
運動しても、安静にしても、腎炎を起こす可能性に変化はないと思います。
出席停止が解除されたら、今までどおり運動するのは問題ないでしょう。
まとめ
普通、抗生剤は通常10日以上処方されます。
菌の完全駆除により急性腎炎などの合併症の回避と、咽頭炎などの菌による炎症の治癒のためです。
これらの目的を達成するために、お薬は決められた時間にきっちりと定められた容量を飲んでください。
このことは、初期段階では特に重要で、抗生剤の血中濃度を一定に保つことで効果が発揮できます。
この服用で完治するのが普通ですが、念のために血尿や尿蛋白の検査をする場合もあります。
我が子のために、時間をとってキチンと検査してあげてくださね。
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