土用の丑の日 2016年はいつ?その由来と健康との関わりについて
2016/05/02
毎年必ず夏になると、土用の丑の日にウナギを食べている家庭って結構多いのではないでしょうか?
でも最近ウナギの価格が高騰し、以前のように気軽に食べられなくなってきましたね。
でも、やはり日本人ですもの、土用の丑の日にウナギを食べて暑い夏を乗り切りたい!って思いますよね。
で、2016年の土用の丑の日はいつなのか、また、その由来は?
そして、本当に、土用の丑の日にウナギを食べると体力がついて健康に良いのでしょうか。
そんなアナタの疑問にお答えします!
土用の丑の日 2016年はいつ?
一般的によく言われる夏の「土用丑の日」ですが、2016年は 7月30日(土)です。
昨年は2回ありましたが、今年は1回です。
ちなみに、『土用の丑の日』は夏だけではなく、実は1年を通して存在します。
2016年は以下のとおりです。
- 1月20日(水)
- 2月1日(月)
- 4月25日(月)
- 7月30日(土)
- 10月22日(土)
- 11月 3日(木)
そもそも土用の丑の日の由来って?
土用丑の日とは、『土用』の『丑の日』という意味です(当たり前か?)。
では『土用』とは、そして『丑の日』とはどういう意味なのでしょうか?
まず『土用』とは、
四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前、約18日間のことです。
立春の前約18日間( 1/17~ 2/3頃)
立夏の前約18日間( 4/17~ 5/4頃)
立秋の前約18日間( 7/20~ 8/6頃)
立冬の前約18日間(10/20~11/6頃)
「土用の丑の日」にあたる土用は、立秋の前約18日前の期間です。
続いて『丑の日』ですが、
十二支の「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)…」の丑のことを指しています。
この十二支は『今年の干支』というように、年を数えるときに使われるだけでなく、方角や、月、そして日にちを数えるのにも使われます。
つまり、土用の丑の日とは、
約18日間の『土用』の期間のうち、12日周期で割り当てられている十二支が『丑の日』ということになります。
ではなぜ、『土用丑の日』にウナギを食べる習慣ができたのか?
諸説あるようですが、もっともよく言われているのは、「平賀源内説」です。
江戸時代、うなぎ屋が、うなぎが売れなくて困っており、そのことを平賀源内に相談したところ、「本日丑の日」という張り紙を店に貼ったらどうかとのアドバイスを受け、そのとおりやったらうまく行き、うなぎ屋は大繁盛になったというものです。
これは、当時、
「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」
という風習があったからだそうです。
これを他のうなぎ屋もこぞって真似するようになり、次第に「土用丑の日はうなぎの日」という風習が定着したとされています。
さらに、なぜウナギを食べる土用の丑の日は夏だけなのかということですが、本来、ウナギの旬は冬のため、当時は夏にウナギはあまり売れなかったそうです。
そこで、売れないウナギの販売販促のため、旬ではない“夏”の時期にウナギを食べる風習を根付かせたということです。
土用の丑の日にウナギを食べると健康になるの?
ウナギにはタウリンが多く含まれているので、元気になります!
また、ウナギは特にビタミンAの含有量が豊富で、100gで1日の成人の必要量の2倍以上が摂取できます。
ビタミンAは脂溶性で油と一緒にとると吸収されやすいものですが、ウナギは、EPAやDHAという栄養学上質の良い脂肪をたっぷり含んでいて、効率よくビタミンAを吸収できます。
さらに、ビタミンB1やB2、ミネラルも多く、疲れ目や疲労感、倦怠感の回復に効果があり、夏バテ解消やスタミナ補強には最適な食べ物になります。
ただし、単純に高カロリーですので、食べ過ぎは禁物です。
あと、ウナギの身は無毒ですが、その血液には、「イクシオトキシン」という有毒な物質が含まれています。
この毒は、死に至るものではありませんが、眼に入ると、結膜炎を起こし、失明をする可能性があります。
また、口から摂取した場合でも、下や咽頭部の中毒症状をおこしアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
しかし、熱に弱く熱を通すと、無毒化してしまいます。
なので、蒲焼をはじめ、ウナギ料理は熱を通した料理が中心となっているのです。
ウナギは栄養の宝庫ですので、程よく食べて栄養補給をしてくださいね。
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